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マリー・アントワネットやナポレオンをも魅了させたトワル・ド・ジュイが素敵すぎる!

引用:http://tweedlandthegentlemansclub.blogspot.fr/2012/08/toile-de-jouy.html

みなさんトワル・ド・ジュイ(toile de jouy)って聞いたことありませんか?

インテリア好きの方やカルトナージュに興味がある方はすでにご存じかと思いますが、ロココ調絵画を思わせる18世紀の生活風景、人物、天使、植物などが描かれた生地のことです。ベルサイユ宮殿からほど近いジュイ=アン=ジョザ(Jouy-en-Josas)という街で製造されていることからトワル・ド・ジュイ(ジュイの布地)と呼ばれています。

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引用:http://tweedlandthegentlemansclub.blogspot.fr/2012/08/toile-de-jouy.html 右:木版プリント

トワル・ド・ジュイの歴史

17世紀ヨーロッパ諸国がインドとの貿易を盛んに行っていた時代、ヨーロッパ市場に出回ったインド更紗(印刷によってモチーフが得られる手法)。その当時のフランスでは職人によって施された刺繍によるデザインが一般的でした。

ブルジョワ階級では洋服の生地にウールが好んで使用され、一般の庶民にはリネンが使用されていました。軽くて、着心地もよく、デザインも豊富なインド更紗がフランス全土のお洒落好きなマダムにあっという間に広まったのは言うまでもありません。

そんな中1686年ルイ14世がフランス国内の伝統的織物産業を守るため、プリント生地で作られた洋服を禁止にしてしまいます。禁止令が解除されたのはそれから70年後。

これを機会に木綿にプリントする手法が広がっていったのですが、禁止期間が長かったせいもあって、更紗の工程を知っているのは外国人ばかり。そのため多くの外国人技術者がフランスに呼び寄せられることになりました。

パリで版画、印刷業に就業していたドイツ人のクリストフ・フリップ・オベルカンフ(christophe-philippe oberkampf)もそのうちの一人。オベルカンフ氏は禁止令が解禁された翌年、更紗の製造にとって重要な川の水質がよいことを条件にジュイ=アン=ジョザ(Jouy-en-josas)という街にプリント製造場を立ち上げます。

オベルカンフ氏が作り出す美しく、エレガントなプリントにルイ16世の王妃マリー・アントワネットや多くのマダム達が魅了されました。のちのナポレオン皇帝もトワル・ド・ジュイに魅惑されたうちの一人です。

その工場はみるみるうちに成功を収め、ヨーロッパ最大の規模にまで成長しました。オベルカンフ氏はルイ16世より王立マニファクチュアの称号を、ナポレオン皇帝からはレジオンドヌールの勲章を授与されています。

しかし、オベルカンフ氏の死後工場はどんどん衰退していき、1843年、83年の歴史に幕を閉じることになります。

現在、街には、工場時代の面影はほとんど残っていませんが、1977年にその当時を蘇えらすかのようにオベルカンフ博物館が開館、その後場所を移動し1991年に現在のトワル・ド・ジュイ博物館が開館されています。(ベルサイユ宮殿を廻るついでに是非こちらも訪れたいですね~うちからは遠いけど。涙)

引用:http://www.fabricsandpapers.com/item/view/1363-lane-toile-de-jouy-fabric?nosto=productpage-nosto-1

1843年幕を閉じたかと思われたトワル・ド・ジュイ。実は1860年に貿易商人だったシャール・ブルジエール(Charles Burger)にオバルカンフ氏が所有していたデザイン版や織器具などが受け継げられており、現在でもCharles Burger社はアメリカホワイトハウス、イギリス、オランダの王室御用達メーカーとして欠かせない存在になっています。

そして今日、アパレル業界はもちろんのこと、寝具類、室内デコレーション、カルトナージュ、食器の模様など多種多様な場所でトワル・ド・ジュイは取り扱われており、人々から末永く愛されている生地の一つとなっているのです。

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引用:https://s-media-cacheak0.pinimg.com/564x/11/aa/ee/11aaee0caff9fcd25070b6686fce6d6a.jpg

最後に…マリー・アントワネットやナポレオンたちが愛してやまなかった生地。時代を超えて彼らと同じ物を好きになるってなんだかちょっとわくわくしますよね!値段はちょっと高いのですが、いつか是非この生地でトートバックやクッションなど作ってみたいな~と思います。

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投稿者プロフィール

yumlab
yumlab
海外在住歴20数年、23歳の時単身渡仏、留学を経てクラブメッドでGOとして世界中を転々とする。
フレンチポリネシア領タヒチ、ボラボラ島で今の旦那と知り合う。
同島でホテルスタッフとして働いた後、旦那の仕事の都合でカリブ、モロッコ、モーリシャスに在住。もう移動は嫌だ!とフランスに住むことに決めたものの、サボア地方、ブルターニュ地方を渡り歩き現在プロバンス在住。神戸出身のママライター。趣味はヨガ、手芸、物作り。

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