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フランスの秋イベント『ヨーロッパ文化遺産の日』

秋晴れからは程遠い日々が続いてるパリですが、しかも、雨が多い(泣)みなさん体調など崩されてませんでしょうか。うちは新学期の疲れか、はてさて急な気温の変化のせいか、さっそく風邪っぴきが一名ほどおります。(^^ ;

さて、フランスで秋のイベントというとワイン好きの私はブドウ収穫祭が思い浮かぶのですが、みなさんは何を思い浮かびますか?美術館などはいろんなイベントが盛りだくさんですが、9月中旬の週末というと、毎年恒例のヨーロッパ文化遺産の日があります。私もフランスに来てホヤホヤの頃に行ったことがあります。

文化遺産の日はJournée du Patrimoineといいますが、これは1984年に当時のフランス文化大臣がLa Journée Portes Ouvertes ドアを開ける日を提唱したのが始まりで、毎年9月中旬の週末に開催されることになりました。そして、1985年にはジャック・ラング文化大臣がヨーロッパ文化遺産の日を提唱して徐々に参加国が増えていき、今は50か国が参加しているとか。

フランス全土には1万7000もの大建造物、歴史的建造物があり、この日は一般公開され、普段は入れない施設に入ることが可能です。ほとんどが無料ですが、入場料があるところは割引になっていることが多いようです。こちらのサイトからはフランスすべてのプログラムが見れて、自分の住んでいる近辺のイベントや建造物を検索できるのでたいへん便利です。

いちばん人気は一般公開されてないレアなところ

やはり一般公開されていないところは根強い人気です。中でもエリゼ宮(フランス共和国大統領官邸)は言わずもがなでしょうか。それもそのはず、テレビのニュースや大統領のドキュメンタリー番組でたま~に垣間見ることができる豪華な執務室や、公式晩餐会や公式行事の時に使われる、祝宴の間のきらびやかな装飾を目のあたりにすることができるのはこの日だけですからね。長蛇の列が想像できますねぇ。

そしてあなただけに教えちゃう穴場は!?

そんな朝から気合が入らない、でも文化遺産がどんなものか見てみたいって方は省の建物、たとえば大蔵省とか、けっこう穴場だったりします。数年前に大蔵省を見学したことがありますが、その時は天気も悪かったので、たいして並ぶことなくスムーズに見学できた記憶があります。今は違っていたらごめんなんさい‼でも、中がどんな様子になっていたのか恥ずかしながらあまり記憶がなく、ただ建物の外観だけは覚えていて、というのも特徴があるのでわかりやすいのですが(^^ ; テレビや新聞で見る度に「ママはこの建物に入ったことあるのよ~」と息子に自慢してます。

意外と見落としがちなリュクサンブール宮殿

そして私が個人的にも見てみたいなぁと思っているのが、リュクサンブール宮殿なんです。アンリ4世の妻、マリー・ド・メデイシスが幼いころに過ごしたフィレンツエのメディチ家の居城をモチーフにして改築させ、居城とした後はフランス革命によって国家に摂取され、監獄としても使われ、政府の官邸にもなり、第二次大戦中にはドイツ占領軍の司令部としても使われたそうです。こういった歴史背景を知ると、ますます見学してみたいという思いが募りました。文化遺産の日でなくても、限られた曜日と人数制限がありますが、見学が可能。詳細はこちらのサイトから。

地味だけど子供たちにも大人気のメトロ、RATP

もう一つは子供も楽しめる場所として、Maison de la RATPがあります。パリの地下鉄、パリ交通公団のことです。2005年からこの文化遺産の日に参加しているパリ交通公団ですが、毎年さまざまなイベントをしています。親子で楽しめるアクティビティの他に、今年は新たな企画で映画やシリーズものの撮影に使う駅の見学があります。これは映画好きにはたまらない企画ではないかと思います。パリの19区にあるこの駅は一般には公開されていなく、当日は映画などにまつわるエピソードが聞けるとのこと。パリ12区にあるMaison de la RATPでは、メトロの歴史に詳しい方によるコンフェランスもあります。

いかがでしたか ?今回は歴史的な文化を堪能するイベントの紹介でしたが、この他にもいろいろなイベントがあるので、ぜひみなさんもたのしんでくださいね!それでは、ア・ビ・アント〜

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ふらんぽんではみなさまからのニーズをより詳しく把握するためにフランス在住者向けのアンケートを行っております。既にご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございます♡ まだの方、こちらからご協力よろしくお願いします~♡

投稿者プロフィール

もとぴー
幼少期をイギリスで過ごす。東京で知り合った仏人と遠距離恋愛の末、2004年にフランス語力まったくゼロで無謀に渡仏、2007年に結婚。3年間の不妊治療を経験し、半ばあきらめていた時に、オステオパシーにて自然妊娠!2011年に待望の男の子を出産。パリ郊外にてバイリンガル子育て中。無類のネコ好き。夫との会話は出会った時から英語。ゆえに、いつまで経っても私のフランス語レベルは園児と変わらない~
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幼少期をイギリスで過ごす。東京で知り合った仏人と遠距離恋愛の末、2004年にフランス語力まったくゼロで無謀に渡仏、2007年に結婚。3年間の不妊治療を経験し、半ばあきらめていた時に、オステオパシーにて自然妊娠!2011年に待望の男の子を出産。パリ郊外にてバイリンガル子育て中。無類のネコ好き。夫との会話は出会った時から英語。ゆえに、いつまで経っても私のフランス語レベルは園児と変わらない~

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