ボンジュール!
新年が過ぎると暦どおりに今年もやってくる1月6日の公現祭(エピファニー/Épiphanie)。そうです、ガレット・デ・ロワを食べるあのイベント!
ガレットは実際には12月から1月中ずっと店頭に並んでますが、伝統的には1月の第1日曜日に食べるのが好まれます。今年だと7日ですね。
ふらんぽんでも過去たびたびガレット・デ・ロワを紹介してきました。
ガレット・デ・ロワて何?どーやって食べるの?
とか、
はたまた、ガレット・デ・ロワを手作りしちゃおう!
とか。
私も買うか自作してとにかく毎年食べているガレット・デ・ロワですが、パン屋さんにとって高〜い利益をはじき出す商品の1つなんです。今日はそのガレット・デ・ロワについてのあれこれについて書きまーす。
バカ売れするガレット・デ・ロワ
さて、製パン業者連盟(Fédération des entrepreneurs de la boulangerie) によるとガレット・デ・ロワの売り上げは毎年3千万〜3千2百万ユーロ (40〜43億円相当!)にもなります。商戦が過熱し販売期間が伸びたり(だいたい12月下旬から1月下旬まで)、バリエーションが豊富になったりしたこともあり、売り上げが飛躍的に伸び、以来ここ2-3年は前述の安定した収益を保っているのだそう。そうです、ガレット・デ・ロワ様はパン屋さんにとってまさに金のタマゴを産む鶏。パン屋さんだと1切れ3-8ユーロ、スーパーだと1ユーロ程度です。
パン屋さんのパン全体の売り上げ10-15%に対しガレット・デ・ロワの売り上げは20%にもなるそう。たった1ヶ月程度でこれだけ売りあげるってすごいですよね!しかも工場で作られるものの原価はガレット1枚につき1ユーロもかからないそう。そして手作りものはとってもレアで、例えばパリのパン屋さんで売られているガレットの 80%以上は工場ものだそうです。
フランス人は毎年どのくらいガレット・デ・ロワを食べるのか?
これだけバカ売れするガレット・デ・ロワ。もうこれはフランス人の国民的スイーツでしょう。ではこの季節、フランス人は何個ガレット・デ・ロワを食べるのでしょうか?
とある調査によると85%のフランス人が公現祭を祝います。そして毎年約3000万個のガレットが売れるそうで、その75%がスーパーもの。単純計算で1人当たりガレット・デ・ロワ半枚食べている計算になります。
思い返すと私も毎年最低半枚は自宅で食べています。さらに友人宅でもご馳走になったりして合計1枚近く食べる年もあるかも。ちなみに夫は独身時代もこの時期毎年最低1切れは自ら買って食べていたそう。季節ものだし、子供時代の良い思い出が詰まっているからだそうです。確かにガレット・デ・ロワって家族や友人とワイワイ楽しく食べるお菓子だし、これがフランス人に愛されている秘訣なのかもしれませんねー。
そのほかのキリスト教の祭日に食べるお菓子たち
では最後にガレット・デ・ロワ以外のキリスト教にちなんで食べられるお菓子をご紹介します!
1月のガレット・デ・ロワを食べ終わった翌月、2月2日はキリスト誕生後40日を祝うシャンドラーでクレープを食します。そして毎年たいてい2月中になる復活祭47日前を祝うマルディ・グラ(謝肉の火曜日)ではクレープとドーナツを。
4月は復活祭(イースター)でチョコレート。定番のたまごやうさぎ以外にもいろーんな形の芸術的なチョコレートが飾られるので、毎年この時期はパティスリーやショコラティエの前を通るのが楽しいです。(眺めるだけで買わないんですけどね、けっこう高いから。苦笑)
そして12月のクリスマスはもちろんブッシュ・ド・ノエル!
芸術的なブッシュもたくさん。
こうしてみるとフランスにも宗教行事を祝うお菓子がありますねー。クレープとドーナツはいつもスルーしがちでしたが、今年は食べるぞー!その前にまずは 今週末のガレット・デ・ロワですねー!
みなさんボナペティ!
ではまたー!
投稿者プロフィール
- ブルゴーニュの小さな町で夫と4才の男の子と一緒に暮らしています。フリーランスで翻訳業。ベランダ菜園始めました😊
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