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意外なところでカルチャーショック?フランスの朝ごはん

みなさんこんにちは。コートダジュールから、みきてぃです。

突然ですが、在仏の皆さん、朝ご飯、何を食べていますか?

 

私が初めてフランスで生活したのは、ワーホリでホームステイをした時の事。

着いたステイ先で、部屋やトイレ・シャワー、洗濯など、滞在に関する説明をされる中、「朝ご飯はキッチンで自由にあるもの食べてね」とマダム。

毎朝コーヒーが淹れてあって、パンを焼いてバター&ジャムで食べたり、果物をかじったり、ヨーグルトを食べたり。

その後引っ越してルームシェアをしたときも自分で準備して似たような朝食を取っていました。

 

もともと私はあんまり朝食を重視していなかったためか、その頃は朝食について特に深く考えたことも無かったのですが、フランス生活が長くなってきて気付いたのは、

フランス人って、朝しょっぱいものを食べないんですね!!

 

言われるまでぜーんぜん気づきませんでしたが。

 

日本の朝食といえば、ご飯に味噌汁、漬物、海苔と卵焼き。時には魚なんかも。みんながみんな毎日和風の朝食ってわけではないでしょうが、洋風でだってハム、ソーセージ類や、目玉焼き・スクランブルエッグ、チーズなどのしょっぱいもの、食べますよね。

一時なんかは「朝カレー」が流行ったり。

 

フランス人の朝食は、基本、甘いです。

シリアル+ミルク、パン、ヨーグルト、フルーツなど。これにコーヒー、紅茶やフルーツジュース。

・・・だけならまだしも、マドレーヌとかビスケットなど、私にとってはどう見てもお菓子、な朝食をとる夫にカルチャーショックを感じたり。

 

そうそう、ホテルでの朝食で「コンチネンタルスタイル」って、言ったりしますよね。

正直、この言葉の意味をちゃんと分かっていなかったのですが、フランスに来てみて、コンチネンタル=大陸=ヨーロッパ大陸で取られている朝食のスタイル、ってことが良くわかりました。

すぐお隣のイギリス(=大陸ではない)なんかはしょっぱいもの食べますもんね。イングリッシュブレックファーストとか言って。

 

 

さてそんなコンチネンタルな夫が初めて日本に来た時の事。数日私の実家に滞在し、「せっかくだから日本の朝ごはんを」と、日本の本気朝ご飯を出したことが一度ありました。ご飯、みそ汁、アジの干物、卵焼き、そして新年だったためお餅。

仏式朝食が何たるかを知らなかった私は「日本文化を体験させてあげよう」と意気揚々と準備したのですが、かわいそうな彼はすこーしずつ色々味見した後に「ちょっと無理(涙)」とストップ。

その日は一日中「体から海の匂いがする」とぐったりしていました。(多分干物と海苔)

 

今のフランス語の先生、50代くらいのマダムも「朝ご飯にしょっぱいもの出されると、胃がこみあげてくる感じがするのよね・・・」と。どうやらこれは単に好みの問題でなく、生理的に受け付けないくらいのレベルみたいです。

 

なーんて経験もあり、こっちでの生活ではすっかり仏式朝食で、朝から味噌汁なんて一度も準備したことの無い私。利点といえば、手間がかからない事ですね。とりあえずバナナさえ欠かさずに置いておけば、最悪何とかなる。

 

仏式朝食をすんなり受け入れたとはいえ、つぎにびっくりしたのが、みんなしてパンをコーヒーにじゃぶじゃぶつけてふやかして食べること。

 

え・・・下品・・・子供じゃないんだから。と。

 

パンだけじゃなくてビスケットとか時には板チョコのかけらなんかもコーヒーに突っ込んで濡らして食べたりしています。

 

最初は拒否反応を示してしまったこのスタイル。でも朝食用のカリカリに乾燥させたパンを買うときなんか、パッケージに「コーヒーにつけて食べるのにぴったり♪」なんてウリにされていたりして、社会的に受け入れられている行為な模様。

 

そして、ピコーン!とあることが閃いて以来、私もそれを実践するように。

要するにこれって、フランス版お茶漬け!?

朝って、唾液が少なくて口が渇いている感じしません?そんな中、モサモサとパンを食べるより、コーヒーに浸して柔らかいのを食べた方が心地が良いのでは?と実践してみたら、大正解★

 

そうそう、私はパン屋さん兼カフェで働いているんですが、朝ご飯を食べにくるお客さんたちもちゃっちゃとお茶漬けならぬコーヒー漬け、やってます。

 

最初は驚きだった仏式朝食、その手軽さも手伝って、すんなり受け入れてしまいました。

 

投稿者プロフィール

みきてぃ
ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。

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