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日仏比較!!フランスでの育休&産休の気になるところ、振り返ってみたよ~!

みなさんこんにちは!

ついにうちの抱っこ星人(8か月の赤子)がヌヌ宅に旅立っていきました。

ギャン泣きもしたけど、3日もたつ頃には楽しそうにお散歩から帰ってくるようになり、あの小さな背中が一回り大きくなったように見える1月の日です。

【フランスで保活】ゼロ歳児を預けるためのヌヌーさん探しを実況中継!

そんなわけで、私は仕事に復帰!

・・・その前に、このたびお世話になった、フランスの育休&産休の制度についてちょっと振り返ってみたいと思います。

(私の場合、第一子、出産時点で勤続2年3か月という背景です。日仏共に、家族構成や勤続年数等によって取得できるものが変わるので、あくまで私のケースの例としてお読みくださいね)

私が取得したお休みは・・・

産休  16週間(産前6週間、産後10週間)(Congé de maternité d’une salariée)

産休は、働きながら出産する人は全員取得することができます。また、出産予定日までに10か月以上健康保険に加入していれば、毎月のお給料とほぼ同額の手当てがでます。

育休 6か月(Congé parental d’éducation à temps plein)

育休は希望者のみ。子どもが3歳になるまでお休みまたは短時間勤務をすることができます。休業の際の手当ては6か月間、392.09ユーロ。
私は、手当てが出る期間、ということで6か月取りました。

ありがたかった点

それはもちろん、安心して仕事を休める点。
そして、出産時点で各種手当を受ける勤務年数を満たしていたので、手当てが満額受けられた点です。

仕事を始めてすぐ妊娠・・・とかだったらちょっと厳しかったかな。これから仕事をしたいけど子どもも欲しい!という方はその辺も計算すると良いかもしれません。

ぶっちゃけ、足りないよ~と思った点

包み隠さず言いますよ。

金!!

お金です。

フランスでは、子どもが3歳になるまでお休みが取れることになっています。
って、これは素晴らしいことだと思うんですが、その間の金銭的支援は

毎月392.09ユーロ×6か月間のみ(第一子)

もらっといて言うのもなんですけど、少ないです。

対する日本はお休みは1年または事情によって2年と、フランスに比べて短いですが、休業する間、元のお給料の3分の2程度の補てんがあるようです。

赤子とおうちでぬくぬくのんびりしていながら(現実的にはぬくぬくものんびりもできなかったけど!)、お金がもらえるんだから、それはありがたいのですが、でも毎日必死に働く身としては、出産のたびに毎度収入が激減するというのはけっこう厳しいわけです。

日本と比較してどうなの?

出産、育児にかかわる制度は、一般的にフランスの方が進んでいるイメージがあり、賞賛の意を込めて「フランスはこうだから!」と言われたり、書かれたりすることが結構ありますよね。

でもこちらへ来て見て意外だったのは、育休を長くとる人が少ないことでした。
三年も取ることができるのに、半年すら取得せずに仕事に戻る人が大半だったのです。

ちなみにその理由として実際に耳にしたのは

・手当額が少ないため働く必要があるから
・休みの間の代理要員がいないから

一つ目はともかく、二つ目は意外です。
みんなでどうにかして都合をつけてバカンスをとる習慣のあるフランスですが、それでも育休に関しては代理スタッフがいないため、復帰しなければならないという声を複数聞きました。フランスでは休みを充実させるというより、預け先を大量に確保して、ママの職場復帰を後押しするスタンスのようですね。この辺も、働くのがデフォルトなフランスのにおいを感じます。

というわけで、実際使ってみた結果思ったのは、

日本の制度、悪くないよ!

っていうか、はっきり言って私にとっては日本の方が厚遇だと思うよ!少なくとも1年はフランスより多い手当てをもらって休業が可能なわけですから。

一方、日本は「預け先がない」「だから、復帰したくてもできない」という、またフランスとは違った問題があるようですね。去年、日本の法律が変わり育休が最大2年に伸びたそうですが、待機児童問題が解決しない限り職場復帰の促進にはつらながらいのでは?と個人的には思います。

休みたくても経済的&労働環境的に厳しくて職場復帰。でも預け先はあるよ!というフランス

休業中の補助は充実してるけど預け先がかなり限られていてヒヤヒヤ!な日本。

どちらが良いとは一概には言えませんが、日本とフランスのいいとこどりが出来たらいいのにね~!と思ったのでした。

投稿者プロフィール

みきてぃ
ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。

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