みなさんこんにちは!
コートダジュールはポカポカ春の陽気で、今日も赤子を連れてお散歩へ。
気持ちよさそうに歩く近所のワンコにもたくさん出会いました。
ところでこのワンコにまつわる、フランスでの不思議な習慣を耳にしました。
犬の名づけに決まりがある!?
数年前、犬を飼い始めたという知人宅に遊びに行った時のこと。
「名前は?」
「マディソンって言うの。Mの年生まれの子だから」
???
Mの年って何?
というわけで、聞いてみました。
なんと、ワンちゃんたち、生まれた年によって決められたアルファベットから名前を付けることになっているのだそう。
その由来は?
この決まりに従わなければならないのは、血統書付のワンコ。
ことの始まりは1926年、これまでぐちゃぐちゃだった犬の血統書類を整理しやすくするために導入されたとのだとか。
毎年一つのアルファベットを使って名づけをするので、犬の名前を見るだけで生まれた年が分かり、書類が管理しやすくなるって話のようです。
これは日本では耳にしなかった制度!
・・・はいいけど、Kで始まる名前とか、あんまりないんじゃない?って思ったら、その辺もちゃんと考えてありました。
K、Q、W、X、Y、Zは対象となる頭文字から外されているそうで、実際は合わせて20のアルファベットとなるようです。
ちなみに猫は、というと、2014年から犬に倣ってこの規則を導入したとのこと。比較的新しいんですね。
みんなどんな名前を付けているのかな?
ちょっと見てみました、名づけランキング!
犬の名前 | 猫の名前 |
Jazz | Tigrou |
Joy | Gribouille |
Jack | Isis |
Junior | Simba |
Jango | Kitty |
不思議なことにめっちゃ「J」がめっちゃ無視されている猫。そして忠実な犬。
ま、猫の方が譲り受けあったり、拾って来たりするケースが多く、血統書付の子を買ってくるのが少ないという事情かもしれません。
私たち夫婦が以前飼っていた猫も「Zoé」という名前で、頭文字の対象から外れている「Z」からの名前でしたしね。
ちなみに、今年、2018年は「O」の年。新しくペットを迎える皆さん、どんな名前を付けますか?
ところ変わればルールも変わる!
動物の名づけ事情でした!
(参考)
http://www.cnewsmatin.fr/france/2016-10-03/pourquoi-la-premiere-lettre-du-nom-des-chiens-varie-selon-lannee-663765
http://mutuelle-animaux.info/classement-nom-chien-et-chat
http://www.loof.asso.fr/gp/lettre_annee.php
https://fr.wikipedia.org/wiki/Livre_des_origines_fran%C3%A7ais
投稿者プロフィール
- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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