みなさんこんにちは。先日、職場の同僚に、好きな食べ物は?って聞いたら「Les hommes!(オトコ)」って返されて返事に困ったみきてぃです。
別の日に、なにやら探し物をしていた彼女。店長が「Tu veux quoi?(何が欲しいの?)」って聞いたらこれまた「Un homme(オトコ!)」。
というわけで、今日はフランス女子のリアルな恋愛観の話を。
私の周りだけでも、
10歳と9歳の娘2人を育てているけど、パパには下の子が生まれて以来会ってないというアラサー女子とか、
オトコならそこそこ試したから、もうたくさんだわとおっしゃる60歳近くのマダムとか、
ずーっとキャリア優先で独身を通してきたけど定年間近になって良い人と出会って一緒に暮らしているという同じく60歳前後のマダムとか。
ごくごく普通の日本人の感覚からすれば、自由奔放に見える彼女たちの恋愛事情。
そして、多くの女子に共通しているのが、どんな境遇でも、自分の選択に責任を持っていて、その状況を満喫していること!
そんな人生を謳歌する彼女らを見ていると、型にはまったしきたりや、周りの評価だけにとらわれることがどれだけ意味のないことかと考えさせられることもしばしばです。
そんな中、今日ご紹介するのは、聞いてもいないのに自分のコイバナを披露してくれる私の同僚ステファニー(仮名)。冒頭に書いた、オトコを探し求める同僚というのが彼女です。
どうやら彼女、どうも儚い恋に惹かれてしまう体質なよう。
エピソード1: 終わりがある恋だからこそ燃える!?
彼女のお気に入りだったのは、17歳年下のアレックス。
そう、最初は「お気に入り」なレベルだったのに、彼女に火がついたのは、アレックスが退職し、飛行機の距離に引っ越すことが決まった時から。
これまでは「良い友達なの」って言ってたのに、友達のレベルを超える猛烈アタック。ずーっとぴったりくっついて離れず、周りの同僚を巻き込みつつ、遊ぶ機会を複数セッティング。
本人にも「私がもっと若かったらあなたと結婚したかった。こんなにイケメンで良い人で、仕事も出来て、ホント素敵」って言い続ける彼女。
仕事上で口説きまくろうが、17歳年下だろうが、幸せだったら私は全力で賛成★
でもさ、タイミング悪くない!?
来月から離れ離れっていうドラマチックなシチュエーションに酔っているとしか思えない!?
それから1か月後、遂に最終出勤の日。みんなにあいさつをして去っていく彼を見送った後、ステファニー見ないな~と思ったら、なんとお店の端っこで泣いている・・・!?
えぇ~~!?ごめん、そこまで本気だったんだ!?と驚きつつ、話を聞く私。
「彼と過ごす時間はただただ幸せだったの。夜勤の時も、彼と一緒だったら乗りきれたし、真っ暗な中、駐車場で小麦粉かけっこしたり(パン屋なので)、水かけして遊んだり。あぁ、アレックス、アレックス、アレックス・・・・びえ~~~ん」
え、こんな少女漫画みたいな発言する人マジでいるんだ!?とロマンチックさおよび共感度に欠ける私。そして、「平気平気、どうせすぐ忘れるから」と私にこっそり話す店長。
結局の所、引っ越し前に、ってことで2人で食事に行ったらしいのですが
「ねえ聞いて、その日、彼、ウチに泊まっていったの。」とのこと。これの意味するところは測りかねますが「でも最終的には年上すぎて付き合えないって言われた」ですって。
「そうね、つらいね」と声かけつつ「ただの転職じゃなくて、遠くに引っ越しちゃうんだもんね」って返事したら
「え?何言ってるの?引っ越さないよ?夏の間だけ良い仕事見つけたからそこに行くだけで、9月に帰ってくるんだって♪」
あんなにドラマだったのに、アレックス、引っ越さないんかい!
エピソード2: 5叉をかけられつつも未だに想い続ける・・・!?
ある日のこと。
ステファニーや店長、友達レベルに仲の良い常連さん合わせてなんだかソワソワした雰囲気。
ステファニーが外してる間に常連さんがこっそり説明してくれたことによると「彼女、またなんか元彼ともめてるらしいよ。過去は過去って、切り捨てる必要もあると思うんだけどねぇ。なかなか割り切れないみたいね」
そして次の日
「ねぇみきてぃ、昨日の夕方お店に来てちょっと喋ってった人覚えてる?彼、私の元彼なの」
えっと・・・それはいいとして。
「彼と付き合ってた時、私のほかに4人彼女がいたんだよね。」
え!?やめなよ、そんな人!!
「で、4年付き合ったんだけど、1年半前に別れたの」
大正解だね。
と、思ったまま、Tu as raison(正解だね)って答えたら、微妙な顔。今でもメールのやり取りは続いているらしい。まさか別れを切り出したのは向こうで、ステファニーはまだ未練があるのだろうか?
っていうか、この辺を常連さんが把握してるくらいきっと喋りまくってるんだろうな、と思うと、なかなかすごいことよね。
・・・というわけで、キレイな子なのですが、恋愛的にはどうも不幸な方へ不幸な方へと自らを導いているようにしか見えないステファニー。
アレックスの事も1か月が経ちすっかり忘れたようで、「今日の店長、元彼と同じ香水つけてる」とかいって店長(既婚)にうっとりする今日この頃。
もちろんフランス女子全員がこんな感じじゃないですけどね!
投稿者プロフィール
- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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