こんにちは、Loc-Envel(ロック・アンヴェル)です。今日は私のブログ名Loc-Envel(ロック・アンヴェル)についてです。
Loc-Envelは私の住んでいるブルターニュ地方にある小さな村の名前です。私が住んでいる場所とは離れているのですが、数年前にこの村の教会(église Saint-Envel )を訪れ、あまりに衝撃的な内観に一目ぼれし、ブログ名で使わせてもらっています。
実は私、教会オタクなのです。しかもブルターニュ限定の。おっと、ここで大半の人が興味を失って読むのを止めるのでしょうね。
ちょっと待って~。気持ち分かります!私もブルターニュの教会を知るまでは全く教会に興味がありませんでした。キリストの歴史や教会建築のことなどさっぱりでしたし、今もキリスト教徒でもありません。旅行先で有名な教会を見て感動して終わり。その繰り返しでした。ではなぜ私が教会オタクになったのか。
私の義父母はブルターニュの教会に非常に詳しい人達で、結婚前に初めて私が義実家を訪れた時もブルターニュの有名な教会を案内してくれました。
その後も義実家を訪れる度にあちこちの教会を案内してくれたのですが、最初の数年間は正直なところ退屈でした。昼食後の散歩くらいにしか思っていませんでした。
せっかく説明してもらっても聞いたことの無いキリスト教用語が並ぶばかりで、頭の中は?マークだらけ。
分からないなりにも、少しは努力しないと義両親に悪いという思いから、メモ帳を持ち歩き、どの教会を訪れて、そこにどんな彫像や装飾があったのかなど特徴をメモするようになり、少しだけ教会のことが分かるようになりました。そんな頃にLoc-Envelの教会に出会い、一気にオタクになったのです。
外は石造りですが、中は温かみのある木製の装飾が美しく、天井を見上げると、キリストや、天使、花などの装飾が放射線状にぶら下がっているのです。「何なんだこの愉快な教会は??」というのが最初の印象。
教会と言えば壮大で厳かなイメージ。パリのノートルダム大聖堂などがそれにあたるでしょう。そういう教会も好きですが、私が惹かれるのはこういう素朴で面白みのある教会です。はっきり言ってしまえば変な教会が好きなのです。
厳かで気高いというよりは、若干とぼけた感じの顔をしたキリスト像。身体のバランスやしぐさも何だか子供っぽくて可愛らしいです。これが天井からぶら下がっているのです。
天井だけでなく、梁にも様々な装飾が施されています。ジャパニーズトイレスタイルのでぶっちょさんと、髪をむんずと掴んでいる女性。とにかくユニークなものばかり。
何世紀も前の余暇の少ない時代ですから、人々が飽きずに教会に足を運んでくれるよう工夫しているのではないかと思います。
ブルターニュには地方独特の特徴を持つ古い教会がたくさん残っています。職人がふざけて作ったとしか思えないグロテスクなものや、エロかわいいものもあり、よく教会が許可してくれたなと驚かされます。私は、見て「ぷぷっ」と笑ってしまうような教会が好きなのです。
しかし、それらの全てがすんなり見られるのではなく、鍵が閉まっていて自由に中に入れないところもありました。今は教会に通う人も少なくなり、物騒だからということで鍵をかけているのです。そういう場合は村役場に電話し、鍵を開けてもらうのですが、その特別感も私を教会の虜にしているのかもしれません。秘密の扉を開けるようで、とてもわくわくします。
教会のイメージ、少しは変わりましたか?このブログで少しでもブルターニュの教会の魅力を知ってもらえると良いのですが・・。これからも時々紹介していきます。
投稿者プロフィール
- 留学したパリで縁あって仏人と結婚。約10年間日本で結婚生活を送った後、2012年にブルターニュへ移住。航空業界・旅行業界での勤務経験を活かし、モン・サン・ミッシェルとレンヌで日本人グループの通訳兼アシスタント業に従事。趣味は彫金、ジェルネイル、教会巡り、自然散策。訪れたブルターニュの教会は50超!?
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