こんにちは。突然ですがクラシック音楽は聴いたりしますか?
クラシックって結構敷居が高いイメージで、何かきっかけがないとなかなか聴かないかもしれません。そこで今回は「これを読むと聴きたくなるかも?!」という本をピックアップしてみました。
事実は小説より奇なり
『僕はいかにして指揮者になったのか』 佐渡 裕
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佐渡 裕さんはウィーンの名門、トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督、日本国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務める、日本を代表する指揮者です。
この本はタイトル通り、そんな佐渡さんの指揮者になるまでを描いたエッセイです。
最初から華々しい人生を歩んでいたわけではなく、人生の岐路に立ったとき、つまり「ここぞ!」というときにイチかバチかの勝負に出て、成功を掴むというドラマのような人生。
そのスリリングさに夢中で読んでしまい、あっという間に読み終えました。
また、恩師である小澤征爾やバーンスタインら名指揮者とのエピソードも面白いです。
そんな佐渡さんの指揮はこちらで↓
ダイナミックな表現で迫力があります!
名器は演奏者を選ぶ
『千住家にストラディヴァリウスが来た日』 千住 文子
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ストラディヴァリウスの名前はヴァイオリンを習ったことがない人でも、聞いたことがあるのではないでしょうか。ストラディヴァリという16世紀の弦楽器製作者が作った名器の名前です。
その1つがヴァイオリニスト・千住真理子さんにたどり着くまでを、母である文子さんの視点で描いたノンフィクションです。
「ストラディヴァリウスは演奏者を選ぶ」という逸話を地で行くような展開。真理子さんに届く前に世界中のヴァイオリニストたちへ渡るのですが、なぜか様々なアクシデントが起こり、そこには留まらないのです。まるで運命の相手を探すように旅するヴァイオリン・・・。
ストラディヴァリウスの数奇な運命と共に、家族一丸となって名器と真理子さんを繋ごうとする家族模様も描かれており、読み応えのある物語となっています。
千住さんのストラディバリウス演奏はこちら↓
深みのある美しい音色です。
文豪が名曲からイマジネーション
『クロイツェル・ソナタ』 トルストイ
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最後はロシアの文豪・トルストイがベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第9番、通称「クロイツェル・ソナタ」からインスピレーションを受けて描いた物語を紹介します。
ストーリーはある公爵の告白から始まります。
その侯爵には妻がいて、その妻が自分の友人であるヴァイオリニストと浮気をしていると疑うのです。そのヴァイオリニストと彼の妻は作中でクロイツェル・ソナタを演奏し、嫉妬で爆発しそうな夫はついに口論の末、妻を殺してしまう・・・という怖―いお話。
どうしてこんな怖い話をイマジネーションしてしまうのか、一体クロイツェル・ソナタってどんな曲なんだ?!という話ですが、
そもそもなぜ「クロイツェル」という名が付いたかというと、ベートーヴェンの生きていた時代にクロイツェルという超絶技巧で有名なヴァイオリ二ストがいて、彼に捧げるためにこの曲を作ったのだそう。しかし、この曲があまりに激しく、クロイツェルは結局弾かずじまいだったとか・・・。
実際に聴きたいならコレ!
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ鑑賞でお勧めはウラジーミル・アシュケナージ(ピアノ)とイツァーク・パールマン(ヴァイオリン)のコンビです。どちらも名演奏家でまさに夢のコラボといった感じです。
う~ん、第1楽章はコワ美しい印象ですね!ちなみに第2楽章はガラッと雰囲気が変わってカワ美しい曲になります。
全部聴いてみたい、と言う方はぜひ!CDはコチラ↓
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演奏家の方や、曲にまつわる本を読んでから演奏を聴くと理解が深まるように思います。
投稿者プロフィール
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フランス西部にて夫と二人暮らし。
アメリカ留学後、都内英語スクールで講師をしていました。
現在はライター&占い師としてフリーな働き方を模索中。
深く掘り下げる太陽さそり座、情報伝達が得意な月ふたご座です。
ULLA名義の占い個人鑑定はこちらから受け付けています。
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