皆さんはフランスの音楽にどんなイメージを持っていますか?
ぶっちゃけ私もフランスに来るまではフランスの音楽なんてほぼ知らず…
しかも「シャンソン」って呼ばれたり、「フレンチポップス」という言い方があったり、よくわからん!!!と思っていました。
(シャンソンはフランス語で「歌」の意味なのですが、日本語ではジャンル自体を指すこともあるため定義があいまいなんだそうです。)
でも実は、日本でもCMや番組の挿入歌に使用されているシャンソンって意外とたくさんあるんですよね♪
そこで今回、フランス人ならだれでも知ってる【フランスの名曲と言えばこれだ!】というものばかりをピックアップしましたので早速見ていきましょう。
1.ラ・マルセイエーズ La Marseillaise
みなさんご存知、フランスの国歌マルセイエーズ!
フランスのことはあまり知らないという方も、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
でも実はめっちゃ長い!!
それにもともとは革命歌だったため歌詞が過激で、人種差別を彷彿とさせるフレーズもあるため批判されることも。
ビートルズの名曲『オールユーニードイズラブAll you need is love』のイントロにも使われていて、それで知ったという人もいるかもしれませんね。
2.ラ・ヴィ・アン・ローズ La Vie En Rose – エディット・ピアフEdith Piaf
『ばら色の人生』という邦題でも知られている、フランスの国民的歌手エディット・ピアフの名曲。
彼女の歌い方の色っぽさに惚れ惚れしますねー♡
また世界各国にこの楽曲をカバーした有名アーティストがいることも、絶大な人気と知名度を誇る理由の一つでしょう。
この曲を聴くと華やかなフランスのイメージを思い浮かべるのは私だけではないはず!!
例え現実とイメージはかけ離れていると感じる瞬間があるとしても…(笑)
3.愛の賛歌Hymne à l’amour(イムヌ・ア・ラムール)- エディット・ピアフ Edit Piaf
同じくエディット・ピアフの名曲、愛の賛歌。
この曲は、当時のピアフの恋人のマルセル・セルダン(プロボクサー)への想いを綴ったもので、
二人で購入した家の中で作詞されたと伝えられています。
しかし、ピアフが初めてこの曲をニューヨークのキャバレーで歌った約一カ月半後、
マルセル・セルダンは飛行機事故で亡くなってしまったのです…。
レコーディングはこの飛行機事故の翌年とされていますが、
今は亡き恋人を想って歌うのってすごく勇気がいることだなー、と何だか胸が熱くなってしまいます。
因みに私が最初に知ったのは恐らく淡谷のり子さんのバージョンだと思うのですが、
どちらのバージョンもそれぞれに魅力があって大好きです。
4.オー・シャンゼリゼ Les Champs-Elysées(レ・シャンゼリゼ) – ダニエル・ヴィダルDanièle Vidal
もう、「これぞシャンソン」な一曲じゃありませんか!?
留学時代、初めてパリに遊びに行ったときに友人と大声でこの曲を歌いながらシャンゼリゼ通りを闊歩したのが懐かしい…(笑)
日本では、ダニエル・ヴィダルのレコードが大ヒットしたのがきっかけで有名になりましたね。
でも実は最初にフランスで歌われたのはコチラのJoe Dassinジョー・ダッサン。
さらに、驚きの真実!!
この曲のオリジナルはフランスじゃない!!!( ゚Д゚)
原曲はイギリスのJason Crestジェイソン・クレストというバンドの4枚目シングルWaterloo Roadウォータールー・ロード!!
フランスの曲だとばかり思っていたので、びっくり!!
うちのフランス人パートナーもずっと原曲はフランスだと思っていたそうなので
フランス人でもこの事実を知らない人って多いのかも…。
5.夢見るシャンソン人形Poupée de cire, poupée de son(プペ・ドゥ・スィール、プペ・ドゥ・ソン) – フランス・ギャルFrance Gall
日本のCMやテレビ番組でもたびたび耳にするのがこちらの「夢見るシャンソン人形」。
フランス・ギャルが可愛すぎて動画にくぎ付けになってしまった…
アップテンポなメロディーも素敵ですよね♪
そしていつも思うのが、「夢見るシャンソン人形」というタイトルに日本語訳した人、天才的ですよね!!!
翻訳ってアートだなぁ…。
6.枯葉 Les Feuilles Mortes(レ・フイユ・モルト) – イヴ・モンタンYves Montand
切ないメロディーに切ない歌詞がしっくりきますねー!
当初は映画『夜の門』で使われた挿入歌で、この時まだ新人歌手だったイヴ・モンタンが作品中に歌ったんだそう。
しかし残念ながら映画もこの楽曲も最初はヒットせず…だったそうなんです。
ところが、当時人気歌手だったジュリエット・グレコJuliette Grécoがカバーしたことにより
世界的に知られる名曲として認められるようになったとのこと。
様々な人にカバーされアレンジされ、その数は600以上に上るらしい…すごすぎる。
7.男と女Un homme et une femme(アン・ノム・エ・ユンヌ・ファム) – フランシス・レイFrancis Lai
「ダバダバダ~♪」でおなじみのこちらの楽曲。
これもフランスの曲だったんですねー!!
曲のタイトルと同じ映画の挿入歌としてヒットした作品です。
歌詞がわかんなくても何となく「ダバダバ」言ってれば歌えた気分になるのもうれしいところですー(笑)
8.聞かせてよ愛の言葉をParlez-moi d’amour(パーレ・モワ・ダムール) – リュシエンヌ・ボワイエLucienne Boyer
ピアノの伴奏とリュシエンヌ・ボワイエの声のバランスが実に心地よい一曲。
発表が1930年!そんなに昔の曲だったんですねー。
驚きと同時に、やっぱり名曲は色あせない!!
シンプルなのに魅力がたっぷりつまった温かさのあるところがお気に入りです。
9.マイ・ウェイComme d’habitude(コム・ダビチュード)- クロード・フランソワClaude François
「あれ?マイ・ウェイ?フランスの曲?」って思った方!
私も最初は戸惑いましたからご安心を!
日本ではフランク・シナトラのマイ・ウェイが有名なためアメリカの曲と思われがちですが、
実はフランスが代表する男性歌手、クロード・フランソワが作曲したものなんですよー♡
クロクロの愛称で知られている彼は、他にもたっくさんの楽曲を輩出してきたポップミュージシャンです。
個人的にも結構好きなので、近々クロクロスペシャルをお届けする予定です!!
乞うご期待!(自己満足すみません…笑)
10.ミストラル・ガニヨンMistral Gagnant – ルノーRenaud
【心にしみる曲】だなーと常々思っている、ルノーの名曲「ミストラル・ガニヨン」。
メロディーラインの美しさはもちろんなんですが、ルノーの語り掛けるような歌い方がまた素敵なんです。
フランス国内では色んな歌手にカバーされている曲ですが、
やっぱりこのオリジナルバージョンが一番好き。
最初はルノーの歌い方、若干苦手だったんですが、曲を聴きこむごとに引き込まれて行ってしまって。
因みにタイトルの「ミストラル・ガニヨン」というのは
フランスの昔の駄菓子の一つで、当たり券付きの粉末飴だったようです。
ストローを袋にさして吸い込むタイプとのこと。
残念ながら現在では購入できないそうですが…。
動画の2分27秒あたりにちらっと移ってますので気になる方はチェックしてみてね!
ちょっと個人的な好みも入ってしまっていますが、知っている曲や聞き覚えのある曲はありましたか?
純粋に音楽を楽しむために聴くのも良いですが、フランス語を勉強中の方は歌詞を覚えながら歌ってみるのもおすすめです!
次回は年代別に流行したフランスの名曲たちを紹介していきますのでお楽しみに♪
投稿者プロフィール

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在仏4年目、フランスど真ん中オーベルニュ地方に住むアラサー女子「ますこ」です。
田舎と自然とおいしい食べ物をこよなく愛すぽっちゃり系。
旅行に料理に音楽に…広く浅く様々なことに興味津々。
人と関わることが大好きです!!
仕事:市関連の短期アルバイト(不定期)、ライティング(旅行、美容から海外取引までジャンルも様々)
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