昨年ブティの記事を書いてからずーっと参加してみたかったブティ体験コース。先日ようやく参加することができました。
場所は家から車で1時間ほどの場所にあるCalivisson(カリビッソン)。プロバンスの伝統刺繍ということでブティはだいたいマルセイユからアヴィニヨン、そしてラングドック地方のカリビッソン周辺の物といわれています。
前回も書いてありますがBoutisは光を通すと模様が浮き上がるのが特徴。ブティに使われるデザインとして多いのが鳥、花、トーチ(たいまつ)が多く使われています。鳥には誠実、愛。トーチには情熱、愛の意味合いが含まれているとか。
ブティの工程
1.バティストと呼ばれる薄地を2枚重ねて、コットン生地にデッサンを写す。
写真クリックで拡大
2.生地がずれないように糸で抑える。
3.刺繡枠を使い、デッサンに沿って1㎜間隔で波縫いしていく。
4.生地を裏返し、生地と生地の間にコットンの極太糸を直線状に通す。
5.カットした糸を生地の間に押し込んでいく。
6.生地に凹凸が出るまで作業を続ける。
ちなみにこれは(写真上)マダム・ニコールが手掛けたもの。やっぱり自分のものと全然ちがう~~~!
このような細かい作業を永遠と続けていきます。赤ちゃん用のベットカバーを作成するのに費やす時間は3000時間だとか。1日4時間費やして、750日。気が遠くなる…やっぱり出来上がったときは感無量ですよね!ブティは基本、結婚や出産などのお祝いに使われるので作り手の気持ちもこもっていて、もらうほうも嬉しいものです。
そして今回のこのブティ教室を開催している方がマダム・ニコール。彼女はもともと学校の先生で定年退職後の1992年、この世襲財産のブティを守りたい一心で自らボランティアで教室を開き、ブティの美術館までも立ち上げました。
世界中のあらゆる国から手法を教えて欲しいと依頼が来るそうで、今までブラジルや日本に招待されたこともあります。ブラジルはみんな貧しくて、工具もボロボロだけど、手に職をつけるため一生懸命でね、といいながら眼がうるんでいたマダム・ニコールが印象的でした。
お昼は各自持ち寄りで、教室でみんなおしゃべりしながら食べます。
朝10時から午後17時まで、ブティの基本を教わりました。マダム・ニコールやアシスタントのレジーヌ。2人ともとても親切で素人の私たちにもわかりやすいように何度も説明してくれました。
今回、スタージュ代が55ユーロ、キット35ユーロ(バティストコットン生地2枚、コットン糸、針、刺繡枠)
このスタージュ代は美術館の維持費として使用されるそうです。
カリビッソン近郊に住んでいる方なら年間27ユーロでアソシエーションの会員になれます!毎週月曜日の14時から17時までブティ教室に参加できたり、半額でスタージュが受けられたりといろいろ特典ありです。
くわしくはこちら。いいな~、私もまた機会があればもう一度参加してみたいです!
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投稿者プロフィール

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海外在住歴20数年、23歳の時単身渡仏、留学を経てクラブメッドでGOとして世界中を転々とする。
フレンチポリネシア領タヒチ、ボラボラ島で今の旦那と知り合う。
同島でホテルスタッフとして働いた後、旦那の仕事の都合でカリブ、モロッコ、モーリシャスに在住。もう移動は嫌だ!とフランスに住むことに決めたものの、サボア地方、ブルターニュ地方を渡り歩き現在プロバンス在住。神戸出身のママライター。趣味は筋トレ、お菓子作り、手芸、物作り。
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