TV・映画・音楽, カルチャー
Leave a comment

フランス究極のドキュメンタリー番組 出産現場をリアルにのぞく「Baby Boom」

土曜日の午後、ランチを終えてちょっと休憩・・・とつけたTVで昼下がりのんびりムードから一気に目を覚ましたみきてぃです。

なんていったって、画面どアップで、半裸の女性がいきんでいる出産真っ最中だったものだから!

究極のドキュメンタリー番組 TF1の「Baby boom」

フランスの各地の病院から、一般女性の実際の出産の様子を撮影した番組。
妊婦さんが産院に到着するところから出産、出産後の様子、カップルのコメントなどを紹介しています。

「特別な事情のある女性に密着した感動秘話!」

みたいなものでは全然なく、普通の女性、普通のファミリーの出産シーンをひたすら放映。番組のサイトでは「ドキュメンタリーとリアリティ番組の間」と位置づけているようです。

それぞれの出産ストーリー

出産を間近に感じた妊婦さんが病院に到着するところから番組がスタート。陣痛で時々足を止めながら・・・の既にハラハラな展開。
だいたいまずは診察室でお腹や子宮の様子をチェックする場面が繰り広げられます。この時点では付き添いのパートナーやファミリーも談笑したりと、リラックスモードです。

下半身には布がかけられているとはいえ、ちょっとした隙にオシリが見えてしまったり、診察のために脱いだパンツがカメラの前で旦那さんにパスされていたり、

え・・・そんなの放映しちゃっていいの!?

いよいよ!という時が近づいたら付き添いの人一名と共に分娩室へ入ります。

なかなかお産が進まず辛そうな人から、ニコニコしていられるくらい余裕で数回いきんだだけでスポンと生まれている人まで、本当に人それぞれです。

「出産は人それぞれ」とはよく聞きますが、実際どうなのかを目の当たりにする機会は少ないはず。
この番組を見ていると、本当に王道は無くて、人それなんだなぁという気がします。

キレイな所だけじゃない、本音を放映

出産シーン=ただただ感動、とどうしても想像してしまいがちですが、この番組を見ていると、おめでたい話の裏に隠れた、一人一人の事情が見えてきます。

トラブルを抱えて生まれてきたため、すぐにケアが必要になった赤ちゃん。
誕生後、赤ちゃんが呼吸をしておらず、急いで対応をする助産師さんたちと緊張の顔で見守る両親。

はたまた、とあるママは新しい出来事に気持ちがついていかず、泣いてばかり。授乳がうまくいかず、実のお母さんとも口論してしまう出産後初めての夜・・・。
駆けつけた助産師さんたちがゆっくり話を聞いてくれ、一晩赤ちゃんを別室に移して少しずつ新しい生活に慣れていく様子がありました。

彼女が煙草を吸いに外に出ているシーンまできっちり放送されるところがやっぱりフランス。
日本だったら新米ママの喫煙シーンなんてタブー扱いされそうですよね?(その後吸い殻を路上に投げ捨てていたのもやっぱりフランス)

妊婦さん、といっても全員が幸せなカップルとは限らず、シングルマザーになるべく出産に挑む人も普通に登場しています。

産声で感動の涙・・・!だけじゃない、かけがえのない人生の一コマ。プラスもマイナスもひっくるめた本音が見えるのも、この番組のすごい所だと感じました。

他人の出来事とはいえ、日々生まれてくる命ってやっぱりすてき。こうやって地球は回っていくんだな~と大きなところまで感じてしまった私(笑)

夫は「自分だったらぜっっったい撮影断るけどね」と。うん、私も断るな。

みなさんは番組を見て、どんなことを感じるでしょうか。

番組名「Baby Boom」
チャンネル TF1
放送時間 毎週土曜日12時45分(平日夜に再放送をしている模様?)

投稿者プロフィール

みきてぃ
ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。