お役立ち, カルチャー
Leave a comment

知っておいて損はない!フランス・カトリック流お葬式の流れ

みなさんはフランスのお葬式って参列したことありますか?

いままでは幸い(?)お葬式とは縁もなく過ごしていましたが

在仏5年目に突入した辺りから、良くして下さった方の訃報が届き…

ここ1年で3度も参列しています。

前回ご紹介した『知っておきたい!フランスのお葬式マナーと参列準備』の続編として

今日はお葬式の流れについてみていきましょう。

教会周辺に集まり棺が教会に入るのを待つ

遅刻常習犯も多いフランス。

ですがお葬式の場合、予定よりも棺が早く教会に到着するなんてことも良くあるようです。

そのため時間には余裕を持って

開始時刻の15~20分前には会場前で待機しましょう。

 

会場周辺にはお葬式参列者が待機しており

お花を直接持ってきた場合には、このタイミングで教会内にお花を置きます。

あとは、霊柩車が棺を教会まで運びますので

それまで外でじっと待ちましょう。

(冬場はかなり冷えますので厚着をお忘れなく!!!)

お葬式の際のミサ

ミサの流れなんてわかんない!!!という方も大丈夫。

私自身もキリスト教徒ではないのですが、初めて参列したお葬式でも「心配する必要なかったな」と感じました。

というのも、皆が一斉に立ち上がったり聖歌を歌うシーンなどもあるのですが

周りに合わせて動けばよいだけだからです。

参列者の中には無宗教の方もいるため、立ち座りだけ合わせてあとは無言でも問題なし。

 

ただし!!!!!

一つだけ気を付けたいことがあります。

それは、ミサの最中に薄いおせんべいのようなものを取りに行って食べるシーン。

出典:https://fr.wikipedia.org/wiki/Hostie

これはホスティアと呼ばれていて(仏語:Hostie オスティ)

パンを表しています。

イエスがパンを手に取って「これは私の体を表している」と言ったというお話を

なんとなーく覚えているという方もいますよね?

ホスティアはそのパンを象徴しており、

食べて良いのは洗礼を受けた信者のみです。

洗礼を受けていない方は、周りの皆につられて食べに行かないように気を付けましょう!

棺に向かって十字を切り、お布施を入れて退場

ミサの最後には、故人にお別れを告げる大切なシーンが待っています。

一人ずつ棺の前まで進むのですが、まず目に入るのはお布施用のちいさなかご。

まずはここにお布施を入れましょう。

(お布施の金額はコチラの記事でも取り上げていますが、1€や2€コイン1枚入れる方もいれば、5€、10€、20€などのお札を入れる人もいます。)

そして、ここで登場するのがGoupillonグピヨンとよばれる棒。

出典:http://paroissecany.fr/lesobjetsutilissleglise.html

金属または木で出来ていて、先っぽが丸くなっているのが特徴です。

棺のそばにはこのグピヨンが聖水の入った容器の中に置かれています。

それをそっと手に取り、棺に向かって十字を切るように動かしましょう。

そのあとはグピヨンをもとの位置に戻して、退場します。

近しい方の場合はそのまま墓地へ

近い親戚や親しい友人の葬儀の場合、そのまま墓地へ向かって

棺がお墓に収められるのを見届けます。

親族のみで行う場合や、お葬式参列者のほとんどが墓地まで行く場合など

お葬式によって結構違いがあるようです。

私が参列した3回のお葬式のうち2回は

一部の親族のみが墓地まで行く

というほんの一部しか墓地まで行かないケースでした。

残りの1回は、なんと参列者全員が墓地に向かいました。

この辺は周囲の人と立ち話をしながら決めると良いかもしれませんね。

墓地へ行った後は親族宅OR近くのカフェでコーヒーが振る舞われる

墓地の帰りは親族の家もしくは近くのカフェなどでコーヒーなどの飲み物&ちょっとしたお菓子が振る舞われる習慣があります。

わざわざ故人のために足を運んでくれた方々へのお礼の意味が込められた習慣で

参列者がゆっくり遺族に声をかけられる場面でもあります。

もちろん自由参加ですが、誘われた方はだいたい参加するようなイメージがあります。

短時間しか参加できないとしても、ちょっと顔を出すだけでも喜ばれることがほとんどだと思いますよ。

まとめ

日本のお葬式がそうであるように、フランスでも地域や家庭によって差が出ます。

基本的な流れだけを押さえておき、状況に合わせて臨機応変に対応できるのがベストですね♪

とは言えわからないことが多いと不安になるもの…

そんなときは、遠慮せずに周囲の親族や友人などに質問したりアドバイスをもらいながら

行動していきましょう!

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』

この一言を肝に銘じて、フランスでの生活を乗り切っていきましょう!

******************************************

ふらんぽんではみなさまからのニーズをより詳しく把握するためにフランス在住者向けのアンケートを行っております。既にご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございます♡ まだの方、こちらからご協力よろしくお願いします〜♡

投稿者プロフィール

ますこ
在仏4年目、フランスど真ん中オーベルニュ地方に住むアラサー女子「ますこ」です。
田舎と自然とおいしい食べ物をこよなく愛すぽっちゃり系。
旅行に料理に音楽に…広く浅く様々なことに興味津々。
人と関わることが大好きです!!

仕事:市関連の短期アルバイト(不定期)、ライティング(旅行、美容から海外取引までジャンルも様々)

ブログはこちら
Filed under: お役立ち, カルチャー

by

在仏4年目、フランスど真ん中オーベルニュ地方に住むアラサー女子「ますこ」です。 田舎と自然とおいしい食べ物をこよなく愛すぽっちゃり系。 旅行に料理に音楽に…広く浅く様々なことに興味津々。 人と関わることが大好きです!! 仕事:市関連の短期アルバイト(不定期)、ライティング(旅行、美容から海外取引までジャンルも様々) ブログはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。