Saint Jacques le Majeur(サン・ジャック・ル・マジュー/聖大ヤコブ) 大ヤコブはスペインで布教活動しエルサレムで殉教。
弟子が遺骸を船でスペインに運んだ際、船底にびっしりと貝が付いていて、これをcoquille Saint-Jacque/聖ヤコブの貝(ホタテ貝の意味)と呼ぶようになり、アトリビューとして描かれるようになりました。
又大きな帽子、外套、杖、水を入れたひょうたんなど、スペインでの旅の恰好を表しているものも多いです。写真では帽子にホタテ貝の飾りが付いています。
残酷な方法で処刑された聖人たちはその様子を表すものがアトリビューになっています。
Saint Denis(サン・ドニ/パリの聖ディオニジオ)
首を切られて殉教したことから自分の首を持っています。自分の落ちた首を拾い上げ歩き続けたのだとか。ホラーの世界・・。
写真はパリのノートル・ダム大聖堂の門にある像なので目にしたことがある人も多いのでは?フランスの守護聖人です。
Saint Roche(サン・ロッシュ/聖ロック)
全財産を投げ打ってペスト患者の治療をしていましたが、自分もペストにかかってしまいます。しかし犬が毎日パンを運んで来たり、裂傷を負っていた足を舐めてくれたおかげでペストが治ったという逸話があります。そのためパンをくわえた犬を連れ、衣の裾をまくりあげて太ももを出しています。