コロナ禍ですが、フランスはバカンス真っ盛りです。密になり過ぎてる人たちが多すぎて呆れて言葉もでませんが、みなさんはいかがお過ごしですか?
さて、だいぶ前に乳幼児におススメの本を記事に書きましたが、こちらです。
今日は小学校低学年のお子さん向けの本をまたまた私の独断と偏見で厳選してみたいと思います。
それでは行ってみましょうか。
「ぼくはワニのクロッカス」ロジャー・デユボアザン著
クロッカスという名のワニ。見た目は怖いけど、クロッカスという名前のとおり実は繊細な心の持ち主。ある時めんどりに連れられて農場にやってきたクロッカス。果たして、みんなに受け入れられるのでしょうか。
人とはちょっと違う自分、でも、自分のいちばん好きなことで周りと繋がっていこうとする姿に幼いながらも子供は共感するのかなと思います。
ロジャー・デユボアザンの描く絵は大胆で色使いが豊富。子供の目を引く作品が多いです。この他にも彼の作品でおススメは 「せかいのはてってどこですか」
「ロッタちゃんとじてんしゃ」アストリッド・リンドグレーン著
ロッタちゃんという名の女の子。3人兄姉の末っ子で5歳の誕生日を迎えました。
ロッタちゃんはお兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに大きい自転車が欲しかったのにもらえませんでした。お兄ちゃんやお姉ちゃんと同じように自分でなんでもできると思ってるロッタちゃん。ある日、隣のおばさんの車庫で古い自転車を見つけてしまいます。
大人が読んでもこの本は痛快で面白いの一言。翻訳のされ方がロッタちゃんのキャラクターをよくつかんでいるため、負けん気の強い小気味の良い話し方にハマります。ハチャメチャぶりなこのたくましい末っ子ロッタちゃん、みんな大好き!
「ラチとらいおん」マレーク・ベロニカ著
ラチという気の弱い男の子。弱虫だからみんなにいじめられて馬鹿にされてるラチ。ある日、赤いらいおんが現れてラチを強くするようにと毎日の特訓が始まります。毎日頑張るラチ。いつもラチの傍にいてくれるライオン、でもある時、、、
こんなすてきな赤いらいおんが私の小さいときにもいてくれたらよかったのになと子供に読みながら思いました。そして子供には親である自分が赤いらいおんでありたいなと図々しくも思うのでありました。
とってもシンプルな絵に3色のみ。だからこそなのか鮮明な印象を与える本です。
「ばけたら ふうせん」三木 卓 著
ある日病院に青いふうせんが診察に来ます。ひょんなことから化けているうちに最後に何に化けたのかわからなくなったからなんであるのか診て欲しいとのこと。とんでもないふうせんですよ。
あーでもないこーでもないと診察を繰り返しているうちに夜も更け、お医者さんもふうせんもうたたねを。さて、いったい元の姿はなんだったのでしょうか?
シュールなんだけど、人生の教訓みたいなものまで感じてしまう、大人にも読みごたえがあります。
長新太さんが絵の担当をされており、まさにこの話にぴったりの挿絵をされてます。この方も子供の本を書いてますが、子供も私も好きなのは「のんびり水族館」。不思議な世界に引き込まれます。機会があったらぜひ探してみてください。
落語絵本「まんじゅうこわい」川端誠 著
ご存知のかたも多いでしょうが、古典落語の有名なお話の一つですね。
若いもんが集まってそれぞれが怖いものを話しているとまっつあんというもんがみなの怖いものを下らんと言い放ち、自分はまんじゅうが怖いとつい口を滑らせてしまう。そこでみんなの悪知恵でまっつあんを怖がらせようということになり、、
小学校低学年でもわかるオチで話し方にユーモアがあってテンポもよく、おすすめです。読み終わるとやっぱりまんじゅうが食べたくなるのはみな同じでしょうか。
「ラン パン パン」マギー・ダフ著
こちらはインドの民話。クロドリが王に奥さんを捕られてしまう。意を決して奥さんを取り返すために武装して、太鼓をたたいて王に挑む勇敢なクロドリ。桃太郎のように途中、猫、アリ、木の枝、川を従えて。ランパンパン!と鳴り響く太鼓の行が印象的で、このリズムに子供もすっかりハマります。弱い者が強いものを倒すには知恵が必要とまだ力のない子供に教えてくれる、リベンジ系の物語。イラストのホセ・アルエゴとアリアンヌ・ドウイは「マリールイズいえでする」の本の絵も担当。カラフルでほんわかするイラストに癒されます。
この他にももちろんたくさんいい本があるのですが、紹介できないのが残念です。ぜひみなさんのおススメがありましたら、教えてください!
投稿者プロフィール

- 幼少期をイギリスで過ごす。東京で知り合った仏人と遠距離恋愛の末、2004年にフランス語力まったくゼロで無謀に渡仏、2007年に結婚。3年間の不妊治療を経験し、半ばあきらめていた時に、オステオパシーにて自然妊娠!2011年に待望の男の子を出産。パリ郊外にてバイリンガル子育て中。無類のネコ好き。夫との会話は出会った時から英語。ゆえに、いつまで経っても私のフランス語レベルは園児と変わらない~
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