みなさま、ぼんじゅーる!
長い冬、そしてコロナは続きますが、充実したお家時間を過ごせていますか?
私は最近子供の寝つきがよくなったおかげで読書生活が充実しています。
というわけで、今回はフランス語で読みたい本3冊をご紹介してみまーす!
La tresse(三つ編み)

引用:https://www.livredepoche.com/livre/la-tresse-9782253906568
La tresseは三つ編みという意味ですが、こちらはインド、イタリア、カナダに住む3人の女性の物語。実際に会うことも互いの存在を知ることもないまま3人の人生が交差します。みんな生活環境も社会的地位も異なりますがそれぞれに困難を抱えていて、それを乗り越えようと自ら人生を切り開いていくので勇気や希望がもらえる感じの感動ものです。
なんですが、あまりにも都合よく語が展開するし結末もばっちり予想通りで少し物足りなかったです💦
でも語学的には一章ごとに一人物の話が語られる構成で各章も短めなので読みやすいし、あらすじもまっすぐ進むのでわかりやすかった!
Le Grand Cahier(悪童日記)

引用:https://www.editionspoints.com/ouvrage/le-grand-cahier-agota-kristof/9782020239264
こちらは日本語訳で読みましたが、双子の少年が書いた日記という設定で各章が数ページと短いのでフランス語でも読みやすいと想像します。戦時下の東欧のとある田舎町に住む祖母の家に疎開した双子兄弟。この子たちが小賢しくてクソガキパワー炸裂なんですが、人を見る目も鋭くて、物資や食物に貧窮する戦時下を生きる人々の本性を描き出します。子供という設定のせいかシンプルで簡潔な文章なのですが、よけいに胸を打たれました。
著者のアゴタ・クリストフはハンガリー出身でスイス移住後にフランス語を学びこの小説をフランス語で執筆したそう。続編もあるそうなので次はフランス語で読んでみたいです!
L’Arabe du future(未来のアラブ人)

引用:https://www.allary-editions.fr/publication/larabe-du-futur/
こちらは漫画家リアド・サトゥフの自伝的漫画です。シリア人の父とフランス人の母を持つ著者の幼少期を描いたもので1巻はリビアとシリアに住んでいた6歳までの話がメイン。馴染みの薄い中東の生活を垣間見れるおもしろさもありますが、どの登場人物も生き生きしていてキャラが濃くて面白いんです。よくもこんなに細部まで子供の頃の記憶が残っているなと驚きます。創作だとしてもとてもリアルだし、私はもう忘れてしまったけれど、私の4歳の息子の感性もこんな感じかなのかなと重ね合わせてしまいます。現在5巻まで出ていますが、すごく面白いので夫婦でハマっている状態。新刊が待ち遠しいです。
語学的にはスラングや喋り言葉やオノマトペがたくさん出てくるので最初は少し読みづらいと感じましたが、巻を追うごとに慣れてきました。
いかがでしたでしょうか?
読者さんからはDelphine de ViganのNo et moiが面白かったという声が届いています。
みなさんもおすすめのフランス語の本、読み物があればぜひ教えてください。一緒にお家での読書ライフを満喫させましょう!
ではまたー!
投稿者プロフィール

- ブルゴーニュの小さな町で夫と4才の男の子と一緒に暮らしています。フリーランスで翻訳業。ベランダ菜園始めました😊
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