みなさんこんにちは。
夏ですねぇ。暑いですねぇ。
って、文句言いながらも、やっぱ夏はなんだか楽しい季節ですね。
そんな暑い日が続くと、本格的に料理をするよりもサラダでランチを済ませたくなったりします。
そんな時にオススメなのがsalade niçoise、ニース風サラダです。
その名のとおり、コートダジュールの中心都市ニースの名物料理で、色んな野菜がたくさん入って食感が楽しく、ツナや茹で卵を入れるから「しっかり食べた感」もあって大満足。夏の野菜とオリーブオイルが混ざり合う味が、もう、想像するだけで幸せ・・・♡

http://www.slate.fr/life/70471/salade-nicoise
さて、カラフルな野菜でいっぱいのこのサラダ、伝統レシピを調べてみると、
「あれもこれも入れすぎ」「なんで!?なんでジャガイモ!?」「マヨネーズ入りのを出されたことがある(;_;)」
などの証言がわんさか出てきて、どうやら地元では物議を醸しているよう。
1.ニース風サラダの生まれは?
今でこそリゾート地として華やかなニースですが、その昔は乾燥して雨が少なく、農業をするには難しいやせた土地とされていました。
そこで生まれたニース風サラダはもともと、地元で採れるトマトとオリーブ、アンチョビを和えただけの飾り気のないサラダで、「貧しい人の食事」と言われていたくらい。
その謂れが頭の片隅あるから、おいしいものがいっぱい詰まったゴージャスなサラダを「ニース風」というと、地元の人には違和感があるのかもしれません。
2.そんなルーツのニース風サラダ。伝統に則って楽しむなら、鉄則は3つ!
・地中海近辺で取れる食材だけで楽しむべし!
ニース風サラダのベースとされている食材がこちら。
・トマト
・茹で卵
・わけぎ(cébettes)
・ニース産の黒オリーブ(小粒の明るい色の黒オリーブで、アペロで見かけるのとは別)
・バジル
・アンチョビ又はツナ
このベースに、季節に応じて以下のものを入れても良い、ということになっているようです。
・メスキュラン(mesclun、南仏生まれのミックスベビーリーフ)
・ソラマメ
・きゅうり
・赤パプリカ
・緑の細長いパプリカ(corne de bœuf)
・二十日大根
・紫アーティチョーク(生)
・セロリ
・赤玉ねぎ
・生の野菜だけで楽しむべし!
よく見るレシピ・・・それどころかよくレストランで出される実際のサラダには、インゲンやジャガイモが入っていることがありますが、NG!!
生の野菜だけ、が鉄則です。
・味付けにもルールが
サラダボウルの内側ににんにくを擦り付けて香りを移し、オリーブオイル、塩のみで味付けが正統派。
とはいえ、お酢とコショウを加えることは許容範囲ってことになっているようです。
キビシー!?
3.そんなこと言ったって、好きにおいしく食べでこそ料理でしょ!
伝統をよく知って、守ることは大切だと思います。
だから、ニース料理を謳うレストランなんかには、昔ながらのニース風サラダを出し続けてほしいなぁなんて、勝手に思っていますが、
正直、私は美味しければそれでいいよ!
インゲンだって芋だって、缶詰のコーンだって、いいじゃん!
というわけで、我が家の定番ニース風サラダがこちら。
・サラダ(メスキュランに限らず、家にあるもの!)
・茹で卵
・パプリカ(赤、緑、黄色・・・好きなものを!)
・きゅうり
・セロリ
・二十日大根
・わけぎ
・トマト
・黒オリーブ
・ツナ
・アンチョビ
夫は普段使いのドレッシングで食べるのが好きなよう。
私はオリーブオイル、バルサミコ酢、塩コショウで食べるのが好みです。
暑くなると急に食べたくなるサラダ。
これを冷たいロゼと合わせると、ん~最高~~!
今年の夏、ぜひ試してみてください。
(参考)
http://www.slate.fr/life/70471/salade-nicoise
投稿者プロフィール

- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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