みなさんこんにちは!
この間ぼるみの記事で度肝を抜かれたレ・ロマネスクのズンドコ節を聞いていたら、生後2か月の息子が好反応!そのままコトンと眠りに落ちました。
そうかい、ママの子守歌より良かったかい(涙)
さて、南仏の皆さんお馴染み、夏になるとなぜか無性に食べたくなるサンドイッチ。
ピクニックには欠かせない、冷えたロゼと合わせたらもう最高!なサンドイッチ。
今日はそんなpan bagnat(パンバーニャ)についてです。

http://www.cuisinenicoise.fr/pan-bagnat/ より
パンバーニャって何?
その丸い形が特徴的なパンバーニャ。
いわゆるサンドイッチなんですが、パンバーニャ用の平たくて丸いパンを二つに開き、その中にモリモリの野菜やツナ、アンチョビ、ゆで卵をはさみます。
中に挟まっているのはかつてふらんぽんで紹介したニース風サラダと基本的には同じもの。
安くて簡単に作れるこのサラダを、持ち運びができるようパンにはさんでしまえ!というのがはじまりのようです。
初めてニースを旅行した時、パン屋さんのショーケースに並ぶこの巨大なサンドイッチにびっくりしたものです。
その由来は?
pan bagnatの名前の由来はpain mouillé(湿ったパン)を意味するイタリア語から来ているそう(参考:ウィキペディア)
ちなみにパンバーニャの「パン」は「pain」じゃなくて「pan」なようで。このあたりもイタリア語ルーツの名残?(イタリア語でパンは「pane」だそうです)
野菜をはさむ前にパンにたっぷりかけるオリーブオイルや、ジューシーなトマトによってパンがしっとりすることから゛湿った”パンとよばれるようになったとのこと。
その昔漁師さんなど外で働く人たちのお昼ごはんとして食べられていたサンドイッチなんですね。
地中海の太陽を浴びながら仕事の間に大ぶりのサンドイッチにかぶりつく漁師さん・・・うーん想像できます(笑)
日本人の私たちからしたら見慣れないその平たくて丸い形も、たくさんの野菜をはさんで、持ち運びがしやすい・・・という面で理にかなっていますよね。
こだわりの“本格”レシピも!?
さて、ニース風サラダを紹介した時もそうでしたが、ご当地の伝統料理となると、「真のレシピはこれだ!」と主張する人たちがいるのです(笑)
よく見る“本格”レシピでは
トマト、ラディ(二十日大根)、グリーンパプリカ、セベット、バジル、若くて柔らかいソラマメ、黒オリーブ、ツナ又はアンチョビ、ゆで卵、オリーブオイル、塩コショウ
が王道のよう。
パン屋さんで売られているようなサラダ菜やキュウリ、セロリなどを加えるのはどちらかというと邪道扱いです。
ツナ・アンチョビはあくまでどちらか一つ!というルールも、ニース風サラダと同様。
ちなみ私の働くパン屋さんでは、邪道とされるサラダ菜やキュウリも入れてるし、ツナ・アンチョビはどちらも入れています。
そんなわけで、時々「ツウ」なお客さんから、これは本当のレシピじゃない!とご指摘を頂くこともあります(笑)
そうはいっても、もとはといえば貧しい漁師さんのお昼にと、家に余った野菜をたくさん詰め込んだシンプルなサンドイッチ・・・というのが発祥なこのパンバーニャ。結局あるものをなんでも詰め込んでいいものなんだよ!というのがウチの夫の見解です。
一方、日本語でもレシピが見つかるのですが、ハムやジャガイモなどがレシピに載っていることもあり、これはこれで、「いやー違うっしょ!」と突っ込みたくなってしまうのが本音。
元祖レシピ推進派でない私も、ここまでくるとニース風サラダでジャガイモやインゲンが入れられていた時と同じ違和感を感じてしまいます。
そう言えば他の地域で気にしたことなかったのですが、これって全国区なんですかね?
南仏以外でも良く売られているものなんでしょうか?
全国の皆さんからの情報お待ちしてます~!
さて夏も本格化!パンバーニャでバカンス気分も盛り上げてみましょう!
投稿者プロフィール

- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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