2月といえばバレンタイン。フランスでは女性が男性にチョコを贈る習慣はありませんが、年がら年中チョコはたくさん贈ったり、もらったり、食べたり、作ったり。
フランス人は本当にチョコが大好きです。。
チョコを使ったデザートの種類もたくさんあります。そして気になっていたのが見た目は似ているのに名前は違う様々なgateau au choclta(ガトー・オ・ショコラ)。
そこで違いを調べてみました。
①Fondant au chocolat(フォンダン・オ・ショコラ)、②Moelleux au chocolat (モエルー・オ・ショコラ)、
③Mi-cuit au chocolat(ミ-キュイ・オ・ショコラ/gâteau au cœur coulantガトー・オ・クール・クランとも言う)
【以降、フォンダン・オ・ショコラ = フォンダン、モエルー・オ・ショコラ = モエルー、ミ-キュイ・オ・ショコラ = ミ-キュイ と表記】
フォンダン

引用:
http://cuisine.journaldesfemmes.fr/
フォンダンの特徴は、全体が均一に絹のようにしっとりしていて、口に入れるとふわっと溶けること。フォンダンは「溶ける」の意味なので、ここから名づけられたようです。
チョコレート、卵、砂糖の量がモエルーより多く含まれていて、逆に小麦粉は少なめです。また低めの温度で、時間をかけて焼いています。
モエルー

引用:
http://cuisine.journaldesfemmes.fr/
モエルーはフォンダンに比べ小麦粉が多めで、卵は少なめ。モエルーは「柔らかい・ふんわりした」の意味です。その名の通りふんわりと軽い口当たりです。焼き時間は短めで、串を刺すと生地が少しついてくるくらいがちょうといい焼き具合。
ミ-キュイ

引用:
http://cuisine.journaldesfemmes.fr/
上の2つと比べ、見た目が少し違うのがミ-キュイ。焼き時間が最も短く、余熱で中を温めます。また一人用の小さな型で作り、食べる時にとろーりと温かいチョコが流れ出ることが最大の特徴です。ミ-キュイは「半焼き」のこと。
ここであれ?と思った方いません?
中からチョコが流れ出るのがフォンダンじゃないの?って。
私もずっと勘違いしていました。自分でもよく作っているお菓子は実はフォンダンではなく正しくはミ-キュイだったことにびっくり・・・。
でもネットで「Fondant au chocolat」とフランス語で検索しても、とろーりチョコが流れ出ているミ-キュイの写真を載せている人多いんですよね。フランス人も多くの人が間違っていることが分かります。
ミ-キュイは21世紀フランス料理界を代表すると言われるシェフMichel Brasが1981年に作ったデザート。爆発的に流行り、多くのレストランがメニューに取り入れたそうです。(wikipedia参照)
もともとフォンダンや、モエルーをアレンジした新しいデザートだったので、名前が浸透しなかったってことでしょうか?多くの人が間違ってしまった経緯は分かりません。
その他にもReine de Saba(レーヌ・ド・サバ)という、モエルーやフォンダンと見た目そっくりのチョコレートケーキがあります。レーヌ・ド・サバはシバの女王の意味。アーモンド・プードルを加えていることが特徴です。

引用:
http://www.marmiton.org/
もともとはアメリカのお菓子ですがBrownie au chocolat(ブラウニー・オ・ショコラ)もフランスでよく食べられています。特徴は四角い型で焼いてあることと、クルミが入っていること。小さく切り分けやすいのでたくさん集まるイベントの時などによく作られています。

引用:
http://cuisine.journaldesfemmes.fr/
今回はガトー・オ・ショコラについてでしたが、冷たいチョコレートデザートも似ているものたくさんあります。また次回の機会に!
投稿者プロフィール

- 留学したパリで縁あって仏人と結婚。約10年間日本で結婚生活を送った後、2012年にブルターニュへ移住。航空業界・旅行業界での勤務経験を活かし、モン・サン・ミッシェルとレンヌで日本人グループの通訳兼アシスタント業に従事。趣味は彫金、ジェルネイル、教会巡り、自然散策。訪れたブルターニュの教会は50超!?
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