私がこれまで経験した引っ越しは16回。こんなに引っ越しを経験した私ですが、フランスでは日本との違いに戸惑うことがたくさんありました。
①引っ越し業者に頼まない
フランス人の約8割の人が業者に頼まずに引っ越しをするそうです。友達や親族に協力してもらうのです。トラックを持っていない場合は、レンタカーするか、数台の自家用車で運搬します。そしてフランスでは引っ越し用に車を借りる人が多いせいか、Carrefour、Monoprix、SuperUなど主要スーパーでは大型バンのレンタカーサービスをしています。レンタカー会社は大きな町にしかないのですが、スーパーなら田舎にもあるので、これはとても有り難いサービスです。車にはスーパーのロゴがついてあり、宣伝の役割をはたしているのでしょうね。
②入居条件が厳しい
日本で主人と暮らすマンション探しをした時、「外国人は不可」とはっきり言われたことがありますが、そういう点においてはフランスで差別を受けることはまず無いようです。
でも、別の点において入居条件が日本より厳しいと感じました。例えば収入が家賃の3倍以上であること、正社員として雇用されていること、保証人が2人いることなどを入居条件に挙げている家主さんがたくさんいます。もちろん借主が学生の場合は条件は違いますし、地方によっても変わってきます。逆に、入居条件が厳しくない物件は、治安や環境が良くないとか、不良物件であることが多いので気をつけないといけません。
③書類を揃えるのが面倒
私達が今のアパルトマンに入居する際、家主さんから求められた書類は、就業先の雇用証明書(収入が記入されているもの)、保証人の身分証明書のコピーとサイン、保証人の雇用証明書、住宅保険の契約書などでした。日本はいくつか書類の記入はありますが、証明書までは要求されませんし、保険の契約も不動産屋さんがやってくれるので簡単です。
④住んでいても内見
不動産情報誌やネットに載せられている貸家や貸アパルトマンの広告は、その時点で空家にはなっていないことが多く、入居可能日も1カ月後や2カ月後とかなり先になっていることがあります。その為、前の借主さんが退去前に内見することになります。日本の場合見られる側は『プライベートの空間を見られたくない』、見る側は『遠慮してあちこち見られない』など様々な理由から、貸し物件においては退去後にしか内見をしていない不動産屋さんが殆どです。
私も知らない人に部屋を見せるのは抵抗がありますが、見るのはとても楽しかったです。どこにどんな家具をおけば良いかイメージ出来、またインテリアを購入する時の参考にもなりました。私は4軒のお宅を訪問しましたが、みなさんとても部屋がお洒落で見とれてしまいました。
⑤部屋によって大違い
日本の場合、同じ建物内にある部屋は間取りが同じなら、部屋の配置が若干違う程度ですが、フランスは部屋ごとに家主さんが違う為、内装がまるで異なります。備え付けの棚や、バスタブ、洗面台、ガスコンロ、オーブン、何もかもが大違い。当たり外れもありますが、大家さんがこだわりのある人なら、貸しアパルトマンとは思えない、とってもお洒落な内装になっていることもあります。
投稿者プロフィール

- 留学したパリで縁あって仏人と結婚。約10年間日本で結婚生活を送った後、2012年にブルターニュへ移住。航空業界・旅行業界での勤務経験を活かし、モン・サン・ミッシェルとレンヌで日本人グループの通訳兼アシスタント業に従事。趣味は彫金、ジェルネイル、教会巡り、自然散策。訪れたブルターニュの教会は50超!?
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