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言葉とお金にてこずった!フランスの動物病院を訪ねる

みなさんこんにちは、みきてぃです。何が起こったか、家族3人(夫、私、猫)ともに慣れない病院通いをすることになってしまった10月。私はフランスに来て4年目になりましたが、この10月、初めてお医者さんに会いに行くことになり、やっとフランスの医療制度にじかに触れる機会ができました。基本的には3人とも健康体なので、大騒ぎの1か月になったのですが、今日は中でもうちの猫について書いてみたいと思います。

フランスの動物病院って?

ある日の夜、夕ご飯を用意していると、いつもはキッチンに遊びに来る猫が今日は来ない。夕食時もソファーの下に隠れて小さくなっている・・・猫が元気がない!!というわけで、翌日、動物病院に連れていくことに。

フランス語で動物病院は Vétérinaire:ヴェテリネール です。

私たちの行っている動物病院は、ドクター1人とアシスタントが2名、待合室と診察室2部屋だけの小さなキャビネ。状況によって、予約していくこともあるけど、近所で顔の知れた関係でもある我が家は急な場合は予約なしで連れて行ってしまうこともあります。 

今回は予約を取ってから行ったのですが、受付に行き、「ステファン(うちの夫)の猫、ゾエを連れてきたんですけど」と伝えると、あぁ、ゾエね。待ってました、と。

日本での動物病院がどんな感じかよくわからないのですが、ちゃんと猫の名前で受付されるみたいで、なんだか可愛いです。

注射や血液検査も

どうも元気がない、というはっきりしない理由で連れて行った我が家の猫。ドクターが体を触ったり、目やまぶたを念入りにチェックしたり、体重チェックなどをしてくれました。一見問題は見当たらないということで、ビタミン剤の注射と共に、血液検査をしてくれることに。

人間の時と同様に腕の付け根をゴム紐で軽く縛り、ひじの内側あたりから採血です。へぇ、こんなことまでしてくれるんだとのんきに見ていたのですが、帰り際に渡された試験管入りの血液。「処方箋つけておくので、向かいのラボラトリーに行って検査してもらってください」と。

そうそう、フランスの血液検査といえば、人間でも病院ですぐしてくれることはなく、わざわざラボに行ってしてもらうのですが、猫もまったく同じ・・・!私や夫が血液検査の際に行っているのと同じラボに猫の血液をもっていくことになりました。 

本当にやってくれるのかい?と半信半疑で持って行ったものの、受付では「はいはい、で、猫は・・・ゾエっていうのね」と書類を見ながらちゃっちゃと手続き。

イレギュラーな場合にこそ気づく、語学力の無さ

今でこそ在仏が4年目になり、仕事も始め、普通に生活する分にはフランス語の問題をあまり感じなくなってきてはいるのですが、病院など少しでも「日常」から外れるシーンでは語学力の不足を感じます。

今回も、「排泄は普段通りしていますか?」というようなことを聞かれたのですが、普段「排泄する」なんて言い回しをしないので意味が分からなかったんですね。結局聞き返して、「ウンチ、オシッコは普段通りできていますか?」という平たい言い方をしてもらってやっと理解できました。他にも、前回動物病院にかかったとき、「おできから出血があるので、化膿しないように消毒しておきましたので」というようなこと(予測)を言われ、頭の中がハテナでいっぱいになった覚えがあります。

気になるお値段は?

日本もそうですが、フランス社会のありがたい所は健康保険が充実しているところ。というわけで、人間がお医者さんにかかった時の費用は通常かなり抑えることができます。一方でそのような制度がない動物に関しては当然ながら割高に。 

今回のゾエの診断は、

動物病院診察 約70ユーロ、 血液検査   約12ユーロ

ということで、合計約82ユーロ。

同じ時期に体調を崩してしまった私、お医者さん&病院診察3回、血液検査3回、体のスキャン2回、薬5種類・・・で約120ユーロの支払い。そこそこライトだった猫の診察と比べても、私の方がお手頃に済んでいます。

もちろん猫と私の体調不良の内容が全く違うので単純に比べることはできませんが、それにしたって!!(笑)

ちなみに、社会制度としての健康保険は動物の世界にはありませんが、それでも動物の予期せぬけがや病気を想定した保険は存在するので、動物病院にかかる機会が多いペットを飼っている場合は加入を検討してみてもいいのかもしれませんね。

というわけで、もうすぐ冬も本格化。猫も犬も人間も、温かくして元気に乗り切ってまいりましょう。

投稿者プロフィール

みきてぃ
ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。

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