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ちょっと薬に頼りすぎじゃない!?薬消費額ヨーロッパNo1のフランス

 

みなさんこんにちは、みきてぃです。コートダジュールはすでに春の陽気・・・

1月末に夫が体調を崩し、会社を休むことになってしまいました。
温かくしていっぱい食べていっぱい寝たら回復し、まぁただの風邪だったようです。

良かったね~と言いつつ、健康促進トークをしていたところ

夫:「みきてぃと暮らすようになってから、ガンガン薬飲むより東洋医学っていうの?薬とかより栄養ちゃんととったり体休めたりするのがよっぽど効果的だって分かってきた」

とのコメント。

うすうす気づいてたんですが、フランス人って薬飲みすぎじゃないですか!?
頭痛だから薬。飲みすぎたから薬。食べすぎたから薬。といった具合で、とにかくホイホイ薬を飲んでいるような気がするんです。

一度、強烈にのどが痛かったとき。
仕事帰りの夫が薬局でのど飴を買ってきてくれたんですが、これがまた超強力。
何が入ってるのか知りませんが、一粒で、のどの痛みがピタッと止まり、正直怖いくらい。
漢方とかハーブ、はちみつで痛みを和らげるとかではなく、確実に効く薬品がばっちり入ってるのをあからさまに感じました。 
効いてくれるのは嬉しいけど、本当に使って大丈夫なのコレ!?っていう気持ちになってしまいました。

というわけでちょっと気になるフランスの薬事情。
調べてみたら薬の消費額はイタリア(2位)、ドイツ(3位)を抜いてヨーロッパNo1なのだとか(2013年)。

その辺のところ、一般人、そしてお医者さんたちはどう思っているの?という小さな疑問に答えてくれるアンケート結果を見つけたので、ちょっと要約して読んでみましょう。

 Francetv infoがサイト上で報じたイプソス(Ipsos)というマーケティング調査会社によるアンケートです。 

「フランス人は薬を飲みすぎ」との見方に、大多数の患者だけでなく医者も同意。調査によれば、87%の患者と87%の一般医がフランス人は「過剰に」薬を摂取していると感じている。 

というわけで、肌感覚で「いやー、薬飲みすぎでしょー」と思っていたけど、フランス人も、医者でさえもやっぱりそう感じているみたい。

回答者はまた、薬局で棚にズラリと並ぶ棚を前に、戸惑いを感じていると見られ、患者の80%、医師の83%が薬の種類が多すぎると評価している。

頭痛薬一つとっても、色々ありますしね。同じメーカーの頭痛薬でも、薬の強さ、ビタミン入り・そうでないもの、飲み薬か水に溶かすタイプか・・・と選択肢には事欠きませんもんね。

最大の問題は患者の61%、医師の56%が多くの薬が何の役にも立たないと思っていることだ。そして驚くべきことに患者の60%、そして何より医師の71%が「医師は薬を処方しすぎ」と感じている。

おぉ、これはなんかショッキングな結果。大量に飲んでる一方「効いてないじゃん!」って突っ込みもあるわけですね。
そして「処方しすぎ」っていうね。
なんか「お薬出しておきますね」で済まそうとしてる!?本当は薬は不要だけど、取り合えず出しておけば患者が安心するとか?そういう心理的な要素もあるのでしょうか。
なんか「ちゃんとやった感」「ちゃんとやってもらった感」が出ますもんね。薬の処方って。

「薬の“過剰”消費への批判には、定番の“周りはそうだが自分は違う”という考えが根底にありそうだ」と調査者は分析している。10人中8人が「フランス人は一般的に薬を飲みすぎている」と見ているのに対し「自分自身が」飲みすぎていると打ち明けた人は15%に過ぎない。

これは面白い着眼点です。

「フランス人、薬飲みすぎでしょ。私は関係ないけど」ってことですよね。

自分のことは棚に上げて周囲の悪行だけを大げさに取り上げがちなフランス人の一面がこんなところでも見え隠れしている感じです。
ほんと、お気楽な民族です。

というわけで、フランスのお薬事情でした。
ちなみに私個人は、最初の頃はこっちで買う薬に抵抗感があって避けていたのですが(失礼)、最近は状況に合わせて頭痛薬など結構使っています。
お医者さんにかかると速攻で抗生物質を出される感じだけは今でも抵抗あるかな~。
そうはいっても医療の知識は無いので、もう全面的にお医者さんに従ってますが。

日本と違うのは、処方箋をもとに薬を買うと、日本では錠剤や粉薬など、必要な数だけ渡されるのに対し、フランスではひと箱の単位で買うことになる点でしょうか。そんなわけで、我が家でも洗面所の引き出しを開けると、もう何の薬だったか分からないモノも含め、いろんな薬がぎっしり詰まってます。もったいないというか、無駄というか、製薬会社の売上額って水増しなんじゃないの?と思ってしまったり。

ちなみに、「薬の消費量欧州1位」という記事はいくつか見かけたのですが、世界全体ではどんな感じなのかはパッと見、見当たりませんでした。フランスより薬飲みすぎな国ってあるのか!?これも気になります。

私たちふらんぽねーずも上手にフランスのお薬と付き合っていけたらいいですね。

投稿者プロフィール

みきてぃ
ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。

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