みなさんこんにちは、
ベルギーで悲しい事件が起きてしまいましたね。
パリでの記憶も新しい中、またしても痛ましいテロ攻撃。
犠牲となった方々のご冥福をお祈りします。そして被害がこれ以上拡大せぬよう祈るばかりです。
実はブルゴーニュの片田舎にいてもイスラム国とかテロの影響とかジワジワ感じてます。
フランス人の夫とフランスで生活を築いていこうとしている私にとって、パリ、ブリュッセルで起こった一連のテロは他人事ではありません。個人や小グループによるテロがこれからも頻発するだろうと言われているし、こんなんじゃフランスでの明るい未来を描きづらいよ。。。例えば未来の象徴、子供!(まだいないけど!でももしできたら)テロが多発する国での子育てってどんなもんだろう。。。
被害者だけでなく加害者になってしまう可能性もありますよね。(とっても低い可能性だとは思うけど)
というのも、私が住む町の高校からも把握しているだけで卒業生2名がイスラム国に加わるためにシリアに向かってます。ブルゴーニュのこんな小っさい町にいてもイスラム国やテロと繋がっていると感じます。涙。
こんな感じなので、私の町ではひっそりとソーシャルワーカーや教育関係者を対象に、どのようにフランスの若者たちがイスラム国に感化され、しまいにはシリアまで行ってしまうのか、その過激化へのプロセスを理解するためのセミナーが開催されました。
イスラム教系セクト対策センターの職員を講師として招き、全数回に渡り、毎回一日中みっちりセミナーを受けてます。私じゃなくて私の旦那が、ですが^^;
この対策センターを基盤とし、脱過激化と社会復帰を目的とした施設がフランスにはいくつかあるそうです。我が子がイスラム国の過激思想に傾倒してゆくのを心配した親からの第一報が多く、合計200人程度の若者が収容され、そのうちにシリアから戻ってきた人も数人いるとか。
もちろん、こうした若者の中にはイスラム教徒でもなくアラブ系でもないフランス人も多くいます。
youtube(Nutellaのレシピといった若者が観そうな(?)動画から最短5クリックでイスラム国宣伝動画にリーチできるようにプログラムされてるらしい!)やfacebook経由で直々にイスラム国メンバーからコンタクトがくるとか、ネットを使って若者をおびき寄せているんだそうです。
人道支援に関心がある女子にはイスラム国でマザーテレサのような活躍ができるよ、とかイケメンがいっぱいいるよ、とか、男子には英雄になれるよ、などなど5つくらいの誘いのパターンを設けていて、若者特有のもろさや従順さにつけこみ、徐々に日常(家族、友人、趣味など)から断絶させてイスラム国へと引きずり込むんだそうです。
テロから身を守るだけでなく、若者(もしかしたら我が子)の過激化を防止することも必要になってくる未来、、、だなんて、頭がクラクラする話です。
ところで最近、地元のアラブ系のコミュニティーが、パリのテロをきっかけにみんなでオープンにテロや過激化を含めた社会問題について話そうという会を立ち上げたので私も参加してみました。その時のテーマは経済危機でぜんっぜんテロなど関係ない上に話についていくのがたいっへんでした。(爆)
でもでも、こうした悲劇をきっかけにそれまで全く知らなかった人たちと集まって同じテーマについて一緒に考え共に時間を過ごすのは、私たちなりにこの出来事を受け止めて、前に進もうとする力を生み出しているように思えるので、しばらくは会に参加するぞ〜。。。ふぅ〜。
ブリュッセルに一日も早く平穏な日々が戻ってきますように。
投稿者プロフィール

- ブルゴーニュの小さな町で夫と4才の男の子と一緒に暮らしています。フリーランスで翻訳業。ベランダ菜園始めました😊
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