6歳の息子が夏休みに入って5日が経ちました。まだそれしか経ってないのーー⁈ともうすでに悲鳴をあげそうになっているもとぴーです。
さてさっそく本題ですが、ここフランスの幼稚園では給食が出されます。
朝、子供を送って行って教室で先生に引き渡す時に
「今日はキャンティーンに残りますか?」と聞かれるのが恒例です。
La Cantine というのですが、もとはイタリア語で食堂という意味。幼稚園に入園する前に園長先生との面談があり、その際にさっと園内を見学させてもらった時にちらっと食堂を見ただけでした。
実際に子供たちが食べているところを見ることは一度もできなかったので、毎日どんな感じでみんなと食べているのかとっても知りたかった私には残念でした。
息子にはほぼ毎回どんなものを食べたのか、どんなことがキャンティーンでは繰り広げられているのかなど根掘り葉掘り聞いていました。先生にも機会があるとどんな感じなのかお話を伺ったこともあります。
そこで、今まで聞いたことや調べたことなどフランスの幼稚園の食堂の流れをみなさんに紹介したいと思います。これはあくまでもうちの息子の幼稚園の場合ですので、あしからず。
どんなものを食べてるの?
毎月、キャンティーンで出されるメニューがチラシで配られます。
3歳のころからすでにフルコースのメニューが出るんですよ。そうなんです、フルコースですよ。さすがフランスだなぁと感じるのはメニューにクスクス、タジン、ガスパチョなどが出ることです。
前菜 (温かい または 冷たい)
メイン (お肉かお魚か卵にお野菜または炭水化物添え)
乳製品
果物 または デザート
例としてある日のメニューはこんな感じでした。
前菜 テリーヌ ド カンパーニュ または 鶏肉のパテ(豚肉を食べない子用に)
メイン 鶏肉のラビオリ おろしチーズ付き
乳製品 プチスイス(クリームチーズ)味付き または プレーン(砂糖付き)
デザート オーガニックのリンゴ または オレンジ
という具合で、毎日のメニューを見ていると私もちょっくらお邪魔して食べたいぐらいです。
実際に園長先生をはじめ、先生方も子供たちと同じものを食べているようです。ただし、子供たちと同じ食堂では食べません。というのも、お話を伺った園長先生や元園長先生であった私の義理の母親によると、幼稚園の食堂はかなりの騒音で激疲れするそうです。240名近い人数の園児が一堂に集まって食べているのですから、半端ない騒音だろうとは想像できますよね。
給食はどこで作られているの?
給食を専門に扱う会社があり、そこではフランスの食品国民議会(Le Conseil national de l’alimentation CNA)や公衆衛生国民機関(Agence National de Sante Publique)などが推奨する子供の成長に必要な栄養率に配慮しながら栄養士によってメニューが管理されています。週に2回は必ずお魚、魚介類の料理があり、品質保証がされているお肉の使用やオーガニックの野菜、果物が使われてます。
この会社からは幼稚園にスタッフが派遣され、食堂に行く順番を待っている子供たちに本を読んでくれたり、体を使った遊びをしたりというアクティビティをしてくれるサービスもあります。
まずは年少さんが先に食堂に入って食べ始め、年少さんが終わるころに年中、年長さんが食堂に入ります。年少、年中までは給食を作っている会社から支給されるエプロンをつけて食事をとり、年長になると大人と同じようにテーブルナプキンが配られます。こういう配慮ができるってフランスにしては意外だなあと妙に感心したものです。
フランスの幼稚園ではAtsemと呼ばれる先生のアシスタントが年少、年中まで一クラスに一人いることになってます。クラスで行われるさまざまなアクティビティの補助からトイレのしつけ、食堂での子供たちのアシスタントがお仕事です。このAtsemの方々が子供たちと一緒に食事をとるので安心感があります。
食堂も子供にとっては教育の場
給食のメニューはバリエーションが豊かなので、家では食べたことない食べ物に挑戦することができます。自分でお肉を切ったり、食べ物を選んだり、お皿を運んだり、コップにお水を注いだりというちょっとしたことが子供の責任感につながります。
そして、悪いことをしたり、お行儀が悪いとAtsemの方に注意されるので、テーブルマナーもみんなで学ぶことができます。
こちらのママさんから「うちの子はキャンティーンではお行儀よく食べているようなのに、お家ではひどいのよねえ、、」という話を聞くと、なーんだうちと同じではないかとほっとしているもとぴーでした。
いかがでしたか?フランスの幼稚園の給食の様子がすこしはお分かりいただけたでしょうか。小さいころから食に対する興味を持たせ、成長に配慮したバランスの取れたメニューが作られているのがわかると安心して子供をキャンティーンで食べさせようと思えますよね。
投稿者プロフィール

- 幼少期をイギリスで過ごす。東京で知り合った仏人と遠距離恋愛の末、2004年にフランス語力まったくゼロで無謀に渡仏、2007年に結婚。3年間の不妊治療を経験し、半ばあきらめていた時に、オステオパシーにて自然妊娠!2011年に待望の男の子を出産。パリ郊外にてバイリンガル子育て中。無類のネコ好き。夫との会話は出会った時から英語。ゆえに、いつまで経っても私のフランス語レベルは園児と変わらない~
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