皆さんこんにちは、2017年もあっという間に残すところあとわずか!そんな年の瀬を感じさせる景色がフランスにもあります。
夕方の予期せぬ来客のチャイム。
そして、目に入るマッチョな男たち。
(萌える・・・ってもう死語なんですかね?)
年末の消防士カレンダー販売です!
皆さんのお家にはもう訪問ありましたか?
消防士のカレンダー販売って、何?
年末になると、消防士さんたちが翌年のカレンダーを販売しに各家庭を回ります。
お迎えするこちらは、買いたければ任意の金額でカレンダーを購入。領収書をもらって、Bonnes Fetes!と年末の挨拶をかわし、彼らは去っていくのです。
そしてそのカレンダーとやらが・・・日ごろ鍛えた体を披露する男たち。
我が家でも毎年購入しています。結局実際に使うことは無いんですが(爆)、カレンダーの中身は素晴らしい肉体美であり、なんだか面白おかしくもあり、なんだか楽しい習慣ですね。
習慣の発祥は?
年末に感謝のしるしにモノ(お金)を渡す習慣はローマ時代にまでさかのぼるそう。今日では、アパルトマンの管理人さんや、ヌヌ、お掃除に来てくれる方など、日頃お世話になっている人にお金を渡すのと同様、毎日住民の安全のために働いてくれている消防士さんにもお礼をしようという気持ちから、慣例になっているそうです。
また、消防士だけでなく、郵便配達員やごみ収集の作業員なども同じようにカレンダーを販売することもあるようです。
※自治体によってカレンダー販売訪問を禁止している所もあるようです。個人的には、我が家には消防士さんは来ますが、郵便局員、ごみ収集作業員は来ません。
渡したお金はどんなことに使われてるの?
さて、感謝の気持ちをのせて渡したこのお金の行先はどこなのか、ちょっと気になりますね?
消防士さんの場合、関連団体の活動費用として使われるそう。消防作業中に亡くなった消防士のお子さんに届けられたり、消防士の家庭にクリスマスツリーを買ったり、職員の保険料にあてられたりしているとのこと。
一方郵便局員の場合はまた別で、全て個人のポケットマネーになるそう。年末のボーナスってわけですね。彼らの場合はまず自分自身でカレンダーを原価購入し、それを業務時間外に販売するというのがルールだそうです。また、ごみ収集作業員の場合は同じチームの作業員間で分けっこするのが一般的なよう。
気になる本音・・・みんないくら渡してるの?
まず忘れてはならないのは
これらのカレンダーには定価も最低価格も決まってない!
ということ。購入する側の任意で価格を決めてOKなわけですね。
そうはいっても知りたい、みんなどれくらい払ってるのか、気になるところです。
昨年のYahooの調査では、カレンダー1冊につき10€程度が相場な模様。以前はもうちょっと多かったようで、どの家庭も金銭的には楽でない風潮が感じ取れます
詐欺に注意!!
日頃のお礼を兼ねて・・・というわけで、カレンダーを買う方も売る方もなんだかほっこりするこの習慣ですが、これを悪用する輩も中にはいるとのことで注意が必要です。
消防士の場合は、制服着用、消防士の身分証明書携帯、そして領収書発行がルールだそうなので、「あれ?」と思ったらそこを確認すると良いかもしれません。
12月。フランス人たちはノエルに向けてそわそわしだし、ふらんぽねーずの皆さんの心の中では年の瀬に想いを馳せる特別なシーズンですね。今年はどんな年越しになるかな~?
良いお年を!!
(参考)
http://www.europe1.fr/societe/trois-questions-sur-la-vente-des-calendriers-en-fin-dannee-3507521
https://fr.finance.yahoo.com/actualites/calendrier-de-fin-dannee-combien-donner-et-pourquoi-105903693.html
投稿者プロフィール

- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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