ボンジュール!
先日の母乳育児記事に続いて本日もまた母乳ネタでいきます。って母乳について書きたいことありなのです。笑
さて、他のヨーロッパ国と比べても授乳率の低いフランスで貧乳の身でありながら「我が子を完母で育てたい」という夢を持ってしまった時、当然母乳量が上がるように努力するわけですが、これが周りのフランス人からは理解が得られなかったりするものです。そんな努力せずさっさと粉ミルクに切り替えなさいな、と。「うるせー!お前にカンケーないんじゃ〜っ!」とムカッ腹が立ったものの、フランスは授乳率が低いし、フランス人たちのこの反応は想定内でもありました。
しかし想定外だったのは、母乳育児するママさんを支援する団体が地元にあったり、産院でも専門家に相談できたりと、母乳育児のサポート体制がフランスにも存在していたことです、ってなめすぎか。笑
さらに、これらを利用したおかげでそれまでの悩みが払拭され、サポートされてる安心感を持って母乳育児(粉ミルクと混合ですが)ができました。って現在進行形なんですけどね。
今日はそのお話です。
母乳育児ゴッドマザー(笑)のアニエス
ブルゴーニュ71県のアソシエーションLait tendreは母乳育児するママたちの支援活動をしています。母乳育児経験のあるママさんたちと専門知識のある医療機関従事者たちのボランティアで構成されており、コンタクトを取ると、まずはゴッドマザー(Marraine、マレーヌ)を紹介してくれます。母乳育児をやめるまで、最長で2年間ゴッドマザーとの関係は続きます。彼女に定期的に近況を伝え、悩みや質問を投げかけ、もしゴッドマザーが答えられない内容は専門家に確認して答えてくれます。
私が出産した病院の母乳バンクの責任者がこのアソシエーションのメンバーで、母乳の出が悪かった私におすすめしてくれました。
出産から1ヶ月ほど経ってコンタクトを取ると、すぐに近所に住むアニエスを紹介してくれました。
夫と産院以外で親身に母乳育児を応援してくれるフランス人はいなかっし、産後のホルモンバランスが影響したのか、堰を切ったようにダダダーっと自分の母乳について1時間話まくって気持ちがとっても軽くなりました。やっぱり同じテーマで共感しあえる人と話すってすごい癒やし効果があるもんだと実感。
息子が1歳を過ぎた現在でも母乳をあげ続けている私。今はもう母乳育児に関する悩みはないですが、先日もアニエスから電話がかかってきました。「たいてい1年で母乳育児やめちゃう人多いけど、まだ続けてるなんていいことよー」と褒められつつ、「息子さんが2歳になるまであなたのこと追っかけるからね〜。これ義務だからしょーがない。笑」って、あれ?めんどーになってる?!
ま、とっても悩んでいた時期に私に関わってくれたこのアソシエーションとアニエスに感謝です!
母乳バンク(Lactarium、ラクタリウム)での相談
たいてい3ヶ月経つと母乳量も増えて安定してくるとネットで見たものの、一向にその気配がない私の乳。どんだけ貧乳なんだ!?泣。産院の母乳バンクの責任者にアドバイスが聞けるからぜひ一度話したほうがいいと前述のアニエスに言われて面談予約をしました。ちなみに診察料がかかっているらしいのですが全額保険でカバーされました。
さて、結論から言ってこの面談も超ヒーリングでした。笑
母乳が出るしくみ、いわゆる溜り乳と差し乳についてなどの専門的なことをバーっと説明しながら、「授乳って楽なことじゃないのに、あなた頑張ってて本当に偉い」ってねぎらいの言葉とか褒めの言葉とかもらって号泣!って今振り返ると、なんだ自分めんどくさいな〜。笑
母乳は長期間与えることに意義があるそうで、乳搾りに疲れてぶっ倒れることなく、粉ミルクを与えるときは体を休めるとか上手にミルクを利用しつつ母乳を長期間あげるようにするといいよ、とアドバイスを受けました。
それまでは与えた粉ミルクの量や授乳時間を細かくメモっていましたが、この1時間ちょっとの面談を機にそれをすっぱりやめました。まるでとりつかれていた(としか思えない)母乳の怨霊(?)とおさらばしたかのごとく、授乳育児に対して気持ちがとっても楽になりました。うーん、この面談て今思うと癒やしっていうかお祓いだったのかもー。笑 しかしほんと有意義でした。
授乳率の低いフランスですが、ラ・レーチェ・リーグをはじめ各地方にこうした母乳育児を支援する団体があるようです。もしフランスで母乳育児に行き詰まったらぜひあなたも問い合わせてみてはいかがでしょうか。
では本日も張り切って乳絞ってまいりましょー。
投稿者プロフィール

- ブルゴーニュの小さな町で夫と4才の男の子と一緒に暮らしています。フリーランスで翻訳業。ベランダ菜園始めました😊
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