こんにちは。
この秋、フランスに来てちょうど丸8年が経ちました。
こっちに来た頃はフランスのゆるさ、もといルーズさに辟易していたものの
気が付けば楽な方へと流れ、すっかり居心地がいいと感じるまでに。
特に人間関係面においては「こうあるべき」という圧力がなく、
日本と比べるとずいぶんストレスフリーだなと感じています。
が。
が!!
フランスでも出会ったんですよ!
オンナ同士で「女子力」を見せつけあう場面!
女子力と言えば、日本的な「こうあるべき」の象徴ともいえる言葉だなと個人的には思うのですが、それを思わせる場面にフランスで出会うとは。
それはホームパーティでの一コマ。
フランスでは人を自宅に呼んで食事をする機会がたくさんありますね。
楽しいだけじゃなく、家庭料理を味わいつつ
おもてなしのスタイルやインテリアなども見られる絶好の機会。
盛り上がりすぎちゃうとすっごい長引いたりするからちょっと心配もしつつ(笑)
招かれたお宅へ到着。
・・・というところで出るんですね。
女子力の高いフランス女子
お招きありがとう、どう元気?なんて会話もひと段落する頃、
キッチンへスッと入っていって「何か手伝うことある?」
実際、「じゃあこれよろしく」と、グラスを出したり、おつまみを運んだり
皆に何飲みたいか聞いてきて~なんて言われお手伝いを頼まれることもあれば、
特に何も頼まれないことも。
何も頼まれない場合でも、キッチンに居座って今日のメニューを教えてもらったり、
調理法を教えてもらったり、ただおしゃべりしたり。
料理担当をする人はつい一人ぼっちになりがちだから、
他のメンバーが盛り上がってる中、その人に付き添ってあげるという心遣いも感じます。
キッチンという小さな空間に少人数でいる中で、ちょっとした内緒話ができたり。
なかなか乙な女子力です。
そして楽しく続く食事。
前菜を食べ終えて、じゃあメイン・・・という所でまたまた出るんですね。
ササっと立ち上がってみんなのお皿を集め出す女子
前菜のお皿を片付けて、キッチンへ。
よく見知った関係ならそのまま食洗器にイン!
メイン用のお皿を出したり、お料理を出すのを手伝ったりも!
メインのあともお皿、カトラリー、パンや調味料をキッチンへ。
テーブルに着いたらお酌をして回らなきゃいけないとか、
そっと小皿をみんなに配らなきゃいけないとか、
そういうのとはまた違うんです。
でも、迎えてくれる人のフォローをサラッとできるお客さん。
なかなか素敵だな、と。
思うんですけどね。
でも
どこかに透けて見える「私、気が利くでしょ」「私、ホームパーティ回すのうまいでしょ」といった空気(爆)
一番最初に立ち上がった私、デキるでしょ?
「デザート用の小皿、出そうか?」って提案した私、いい仕事したでしょ?
・・・っていうね。
いつもじゃないんですけどね、そういう人もいます。
また、遠い義理の親戚の集まりのような「私以外は知り合い」といった場に呼ばれた場合、
みんながサクサク動く中、自分だけどうしたらいいかわからずまごまごしたり。
また、こちらに来たばかりの頃、フランスでのテーブルマナーが分かっていなくて、
食事の最後まで残しておかなきゃならないグラスを片付けてしまった!なんて
失敗をしてしまったこともあります。
そんな苦い経験も経つつ、今となってはできることがあればする、
勝手が分からなかったり、手伝いたい気分じゃない時はテーブルで楽しむ、
とリラックスして参加するようにしています。
おもてなし側が完璧にオーガナイズしている場合などは行き過ぎたお手伝いは嫌がられるかもしれませんが、家族や友人間でのこういったコミュニケーションは喜ばれている印象。
ふらんぽねーずも、フランス系女子力、発揮してみます?
投稿者プロフィール
- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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