みなさま、ボンジュール!ご無沙汰しております。
40代後半から50代前半のふらんぽん読者のみなさま、更年期、いかがお過ごしですか?(笑)
次々と襲ってくる不調や不快な症状、つらいですよね。今回は私が現在治療中のHRT治療をご紹介します。
更年期についてはこちらの記事を参照に。
HRT治療とは?(Hormone Replacement Therapyの略)
フランス語ではTHS (La thérapie de remplacement d’hormone)
40代以降から不足してくるエストロゲンを補うことによって、更年期障害のさまざまな症状を改善することができる。
欧米でのHRT使用率は30から40%、最も普及率の高いオーストラリアでは56%に対し、日本では1,7%の普及率だそうで…(少なっ)
HTR治療の種類
HRTに使用される薬には内服薬(飲み薬)、経皮薬(塗り薬、貼り薬)
飲み薬と塗り薬は毎日服用、塗布が必要なので私は週に2回貼りかえるだけの貼り薬を使用して
います。子宮体がんのリスクを防ぐため黄体ホルモンも一緒に服用します。
(以前はエストロゲンと黄体ホルモン両方を補充するパッチを使用していたのですが、生産終了になりパッチ+毎日錠剤を飲んでいます)
左:エストロゲンパッチ(1カ月分) 右:黄体ホルモン錠剤(3か月分)
使用方法
この小さいパッチを下腹部に貼るだけ。週2回張り替えます。
一枚の処方箋で5回更新が可能。
半年に一度、かかりつけ医に行って処方箋を書いてもらいます。パッチ、飲み薬は保険で全額カバーされます。
始める時期
更年期障害の症状(ホットフラッシュ、のぼせ、発汗、めまい、不安感、不眠、性交痛など)がはじまった時。
HRT治療初期には不正出血、乳房や腹部の張り、痛みを感じることも。
血液検査でホルモン値を知ることで閉経が近いがどうかある程度知ることができます。
HRTをうけることが出来ない症例
- 乳がん、子宮がんの治療をしている人
- 脳卒中、心筋梗塞、血栓症の既往のある人
- 重度の肝臓病の人
リスクとメリット
リスク
- 乳がんのリスクがあるといわれていますが、最近ではHRT治療で乳がんのリスクは少ないことがわかってきました。
- ちなみにフランスでは50歳から2年に一度マンモグラフィーの受診が奨励されています。(検査は無料)
- 血栓症、HRTを行っていない人と比べると肥満や高齢者で少し増える
- 脳卒中、HRTを行っていない人と比べると高血圧のひとは少し増える
※60歳からのHRT治療は心筋梗塞や血栓症のリスクが高まるのであまり奨励されていません。
メリット
- 更年期障害のさまざまな症状を緩和する
- 骨粗しょう症を防ぐ。
- 動脈硬化を防ぐ。
- 肌の潤いを保つ。
続ける期間
目安として5年間といわれています。
その他の治療
漢方薬、エクオール、プラセンタ注射など
(これらはフランスではちょっと難しいですよね)
最後に
更年期は誰もが必ず経験することですが、その人によって症状は全く異なります。私はこの治療法でホットフラッシュが改善しました。
更年期の症状で悩んでいる方、我慢せずにまずはかかりつけ医に相談にいってみませんか?
人生100年時代 自分にあった治療法をみつけ人生後半、イキイキと楽しんで行きましょう!
HRT治療を詳しく知りたい方はこちらも参考に
参考サイト
https://pharma-navi.bayer.jp/omr/online/bhv_others/hrt_05.pdf
https://gynecology.bayer.jp/static/pdf/WHC190803.pdf
投稿者プロフィール

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海外在住歴20数年、23歳の時単身渡仏、留学を経てクラブメッドでGOとして世界中を転々とする。
フレンチポリネシア領タヒチ、ボラボラ島で今の旦那と知り合う。
同島でホテルスタッフとして働いた後、旦那の仕事の都合でカリブ、モロッコ、モーリシャスに在住。もう移動は嫌だ!とフランスに住むことに決めたものの、サボア地方、ブルターニュ地方を渡り歩き現在プロバンス在住。神戸出身のママライター。趣味は筋トレ、お菓子作り、手芸、物作り。
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