フランスに長期滞在するのに必要な『滞在許可証』
フランス人と結婚したら取得できる『配偶者ビザ』をPACSでももらえるってご存知ですか?
5月に滞在許可証の更新をしたばかりのダリアが体験談を語ります。
PACS(パックス)すればフランスに滞在できるのか?
PACSって何?という貴女は前回・前々回の記事をお読みくださいませ☆
PACSしなきゃフランスに滞在できないのか?んなわきゃありません。
ぶっちゃけ、パックスや結婚しなくても、旅行者として3ヶ月のビザなし滞在をくりかえしたり、どっかの語学学校にでも登録して学生ビザを取得したり、滞在するだけなら他にも方法はあります。
問題は、配偶者ビザで滞在できるかどうか。
配偶者ビザ=フランス人と同じ条件で働けるビザです。
これを取得するためには、PACSだけでは足りません。
1年以上パートナーと共同生活を送っていること が必要条件です。
※この情報は2015年5月時点ナントでの一例です。
滞在許可証には2年以上の共同生活が必要、という地域もあるそうです。
滞在許可証については地域の県庁に、
PACSについては裁判所にご確認ください。
現在配偶者ビザ以外のビザでフランスに長期滞在している場合、配偶者ビザに切り替える際に、過去12か月分の ”パートナーと一緒に住んでいることを証明する書類”を用意しなきゃいけません。
たとえばEDF(電気代)の領収書は二人名義にしちゃいましょう。
フランス在住の方ならご存知かと思いますが、EDFの領収書って、住所の証明として一番信用性が高い書類なのです。なのに、名義変更はネットですごく簡単にできます(いいのか?フランス・・・)。
他に証明として有効なのは給与明細や銀行の明細、健康保険関係の書類など。
もし昔の住所のままなら早めに住所変更して二人一緒にしておくべし。共同名義で銀行口座を開設するのもありです。
私たちの場合、さらに念のため、2人宛に来た手紙や小包の宛名も持って行きました。
「なんでそんな何種類も必要なの?EDFだけで十分でしょ?」
って思うかもしれません。
しかし、県庁の係員には「最大限揃えて来い」と言われたし、実際すべての書類のコピーを受け取ってもらったので、必要なんだと思います。
PACSにサインした日付は関係ない
つまり、PACSしてまだ1年経ってなくても一緒に住んでいる期間が1年以上ならOK。
PACSして1年以上経っていても、同居している証明がなければ滞在許可が出ない危険性があるわけです。
これ、逆に、
「1年一緒に住んでないと外人はPACSできないんでしょ?」
って誤解してる友人(フランス滞在歴は私より長い)がいました。
いやいや、私、付き合って1年未満でもPACSできたから。
あと、県庁には二人そろって行くのが義務。偽装カップルでない証明ですね。
無事に書類を受け付けてもらえたら、あとは発行を待つばかり。
引き取りは一人で行けばいいので気楽です。
ちなみに発行料、260ユーロ。ああ、印紙買いに行かなくっちゃ・・・。
さいごに
参考になりましたでしょうか?
ほんと、PACSと滞在許可について情報があまりなく、私自身、実際にやってみて知ったことばかりでした。ちゃんと配偶者ビザに切り替えることができるか、不安はありましたがなんとか無事にゲットできました。こういう手続きは、何かと時間がかかるもの。分からないことがあれば問い合わせる、早め早めに用意するのが大切ではないかと思います。今、ぼんやりと不安な人は、早めに動いたほうがいいですよ~
投稿者プロフィール
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フランス語・英語通訳案内士。
合計7年間のフランス滞在で、ワーホリ、語学留学、学部留学、美術館でスタージュ、修士号取得、フランス人とPACSなど様々な経験をする。2017年日本に完全帰国し、大阪市在住。得意分野は観光、文化芸術分野。旅と美術館巡りを愛する。そんなダリアの日常ブログはこちら。
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