みなさまこんにちは!
シリーズ2回目、フランスでの結婚式準備についてです。
今回は教会でのセレモニーをするために必要な準備や手続きについてみていきましょう。
式を挙げたい教会の所属する小教区へGo!
我が家はパートナーがカトリック。
決して敬虔な信者というわけではないのですが、
教会での結婚式は彼にとってはごく自然で、伝統文化の一部のようなもの。
私はキリスト教徒ではありませんが、キリスト教徒になりたいという気持ちも特になく…
一般的にはどちらか片方がキリスト教徒であれば、教会での式は可能。
(ただしその場合はミサではなくベネディクション。詳しくはコチラ)
私が洗礼を受けなくても良いならば教会で式を挙げようと決めました。
では、カトリック教会での式を挙げることになったら
『どこの教会で式をしたいか』を話し合いましょう。
うちはパートナーが幼い頃に通っていた近くの教会に決定。
彼の祖父母がなくなった時もお世話になった教会です。
(そう考えると日本人のお寺に関する捉え方と似ているのかも!?)
次に、その教会がどの小教区に属するのかをチェック!
事務所のような場所があるのでそちらへ行き
結婚したい旨を伝えると住所や結婚希望日などを書いて提出することになります。
神父さんとランデヴー♡
ランデヴーと書くと何だか素敵なもののような印象を受けますが、
フランス語で言う「Rendez-vous」、ただの打ち合わせです(笑)
小教区へ行き書類を提出するとともに、神父さんと会う日を決めます。
担当神父さんと面会した私たちは、まず簡単な自己紹介からスタート。
そして次回会うときまでに
二人が出会う前までの人生、出会ったきっかけ、二人で歩んできた時間について
まとめて提出するよう言われました。
その後、何度もこの神父さんと面会し話し合う機会が設けられていたため
私たちの基本情報やこれまでの歩みについて知る必要があったのでしょう。
キリスト教徒ではない私としては、正直
「キリスト教徒になるよう勧誘されるんじゃないだろうか…」
と不安な気持ちでいっぱいでした(笑)
神父さんと会う約束の日は、宗教に関する本やビデオを見たり
宗教に関する意見を問われたり。
だいたい1回につき30分~1時間ほどの時間がかかりましたが
私としてはキリスト教への知識を深める良い機会でした。
神父さんも私が「仏教/神道」を信じているというバックグラウンドを理解してくれ、
キリスト教との共通点を探したりと新たな発見をすることができたのも
楽しかったです。
結婚準備講座なるものに参加する(複数回!)
昔は存在しなかった結婚準備講座。
現在ではどこの教会で式を挙げるにも行われているようです。
私の場合は計3回、同年結婚する予定の他の複数カップルと一緒に参加しました。
この結婚準備講座の進行を務めるのは、
信仰深い先輩夫婦(だいたい40~60代カップル)がボランティアでやってくださいます。
内容としては、
・信頼とは何か
・二人の意見が食い違ったらどうするか
・愛とは何か
・信仰とは何か
といったテーマが設けられ、それについて各々が答えていくというもの。
カップル単位で答えることもあれば、個人の意見として発表する機会もあり。
宗教的な側面よりも哲学的かつ道徳的だなーと感じました。
・もしパートナーに裏切られたらどうしますか?
とかね。
宗教関係なく、こういった話を結婚前にしておくのって勇気がいりますよね。
でも絶対にないとは限らないので、話し合いの機会を持てたことはとてもよかったと感じています。
必要書類
結婚式の日取りが近づいてくると、手続き関連の話も出ます。
教会で式を挙げるために提出するよう言われた書類はたったこれだけ。
パートナー
・出生証明書
私
・出生証明書(翻訳のみでOKでした)
パートナーは洗礼を受けていることを確認するため
受けた場所と日付を神父さんに告げます。
あとは神父さん側でちゃんと記録が残っているかチェックしてくれました。
式の流れや聖歌、テキストなどを準備
結婚準備講座が終わり、必要書類も揃ったら今度は当日の進行についての相談が始まります。
入場はどんな曲が良いのか、
最初はこのテキストで、聖歌はどれを歌いたいのか…etc
ガイドブックのようなものがありますので、それに沿って考えてくるよう宿題を出され、次回の面会時に再び相談する、という流れです。
神父さんは私が仏教と神道を信仰していると知り、
どこかに仏教の教えに関するテキストとか、神道にまつわる文章とかを入れたらよいんじゃないだろうか?と提案してくれました。
残念ながら「是非これを!」と思える文章が見つからず
個人的に好きだと感じている、地元の作家・宮沢賢治の「雨ニモマケズ」仏語版を読むことに決定。
流れが決まったら今度は、読まれるテキストや聖歌の歌詞が書かれたリーフレット作り。
日本語訳も付けて参列者全員が流れを把握できるようにしました。
リーフレットは完成したら一度神父さんに見せ、OKをもらってから印刷。
結婚式1週間前に最終打ち合わせ
教会での最終打ち合わせは、音楽がきちんと流れるかどうかのチェックや
式の流れなどを確認します。
キリスト教徒であるパートナーは、この日「懺悔」をすることに。
結婚前に懺悔をして、きれいな状態で式を迎えるため…らしい。
なるほどなるほど。
ちなみにこの時、私は教会内をデコレーションするお花の搬入のことや写真撮影のこと、当日の流れなどを質問!
神父さんとの最後の打ち合わせですので、気になることはすべて聞いておきましょう!
まとめ
超個人的な教会婚の経験をご紹介しましたが、いかがでしたか?
結婚までにたどり着く時間が長く、結構大変だった印象がありますが
その分学ぶことも多くキリスト教がとても身近に感じることが出来ました。
宗教が違うと戸惑うことも多く、びっくりしてしまうシーンも多々ありましたが
今となっては良い思い出(笑)
ただ時間がかかる、準備がいろいろある、ということだけは押さえておきましょう!
投稿者プロフィール

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在仏4年目、フランスど真ん中オーベルニュ地方に住むアラサー女子「ますこ」です。
田舎と自然とおいしい食べ物をこよなく愛すぽっちゃり系。
旅行に料理に音楽に…広く浅く様々なことに興味津々。
人と関わることが大好きです!!
仕事:市関連の短期アルバイト(不定期)、ライティング(旅行、美容から海外取引までジャンルも様々)
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