英語はイマイチな上に、27歳で初めてフランス語をかじり始めた私。
勉強の道のりは楽なものではありませんでしたが、それでもそこそこ生活できるようになってきています。
すべては苦しみの中から編み出した精神論のお蔭!!
いまGoogleで「精神論」って入れたら「精神論 嫌い」が検索ワードトップに。
精神論って、嫌いな人もいますが、言語学習は長期戦。モチベーションを支える何かがどうしても必要なんじゃないかと私は感じるのです。
というわけで、私の仏語学習を支えてきた「気の持ちよう」をご紹介します。
1.何度も同じ単語を引いてしまうのは「ラッキー」
あ、知らない単語!と思って調べた瞬間、「これ、前も調べたわ」って気づいた・・・
って経験ありませんか?
私はあります。どころか日常茶飯事です。
辞書を見て単語の下に赤でラインが引いてあったときなんかはへこみますよね。(私は紙の辞書派です)
ぜんっぜん記憶にないし!!って。
でもね、単語学習をスタンプラリーに例えてみたらどうでしょう。
ひとつの単語を記憶するのに、例えば10スタンプが必要。と。
一回辞書を引くたびに、頭の中のスタンプシートに一つスタンプが押せるのです。
記憶には残っていないとしても、脳の中の無意識レベルでは、見た・調べたという経験が蓄積されているはずと期待して・・・!!(前向き!)
そしたら、何回同じ単語を引いてしまったても、「これ調べるのかれこれ7回目!?じゃああと3回できっと覚えられる♪」となるわけです。(強引!?)
実際その単語を調べた回数をチェックすることは私はありませんが、同じ単語を何度も引いてしまうことにショックを受けたり、自分はダメだと思ってしまうのって、もったいないと思うんですよね。
というか、私の脳みそじゃ、一回調べたくらいじゃ覚えられなくて当然だし!
へこむくらいならどんどん調べた方が前進する!
そんなわけで、また一度調べることに「やったね、一歩前進!」と自分に言ってあげれば良いのです。
2.ひとつの単語の先に100の単語が待っていると妄想する
1日1単語!
なーんていうと気合が入っているように見えますが、数を数えて愕然とするのは、
結局1年で365個しか覚えられないって事!?
いやいやそうではありません。
例えば、単語同士で関連性のあるものも多数存在しています。
日本語でも、「親(おや)」という単語がわかれば、親子、両親・・・から関連して親戚、親類、親族とファミリーのカテゴリーも理解できるし、さらに「親しみ」の意味があることが分かってくると親友、親切、親和、親近感と色々発展できますよね。
これはフランス語でも同じことで、ベースになる単語を知っていると、他のいくつもの単語を覚えるのがぐんと楽になります。
単語学習はボーリングのピンのようなイメージ。
一つ単語を学べば次の知らない単語に気づける=学ぶチャンスになるという側面があるのです。
だから、当然の結果として単語学習は学習歴を重ねるごとにどんどん楽になります。
そして、もうひとつ大きいのは、分かる単語が増えてくると、そこから文脈を推測して読めるようになってくること。
ひとつの単語を調べただけで他の知らない単語の意味もなんとなく想像がついて、「あぁ、そういうことね!」と文章全体の流れがクリアに見えてくることがあります。それはなんだか感動モノです。
1日1単語=年間365単語、でもその一つの単語は、その次の100の単語につながる可能性を秘めている!
そしたら年間36500単語!?
・・・とこれは私の勝手で都合のいい解釈ではありますが、その位のつもりでルンルンやってます。
3. 気になる所だけやればいい
気になる、引っかかる、なんか見たことあるようなないような?何度もこの単語に出会うような・・・。
石ころの中でひとつだけキラキラする石がみえるかのようなこの現象。
これらは、きっと既に頭の中のスタンプカードにそこそこスタンプが溜まっている状態の単語。
一回辞書を引いただけですっと頭に入ってくる、学び時である可能性が高い単語です。
単語帳をがっつりやったりしなくても、文章中の全ての分からない単語に下線を引いて羅列しなくても、目や耳に入ってくるフレーズの中から「あれ、これなんだろう?」って気になったものをさっと調べてみること案外すんなり覚えられます。
単語帳とかより、文脈がある中でやると特に効果的。なので、文章を読んだりTV、ラジオを使って勉強をするときに、気になった単語だけピックアップしてやってみるのにオススメです。
片っ端からやるのではなく「なんだか気になる単語」を調べるというのがポイントです。
勉強しなきゃ・・・と思いつつ、重い腰が上がらなかったり、時には時間的に難しいことがあるのも事実。そんな時は勉強できない自分にがっかりせず、ちょっと気になった単語だけ調べてみるもの悪くはないのです。
なーんて、ごちゃごちゃ考えてないでさっさと単語の一つでも覚えた方がいいのでしょうが、ついつい自分のよりどころを探したくなってしまう性格の私。
はい、というわけで、皆様、今日も地道に参りましょう!!
投稿者プロフィール

- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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