フランス語, 学び

フランス語初心者でも字幕無しで楽しめるフランス映画 ベスト10

 

フランス語の勉強をしているみなさん、机に向かっての勉強に飽きたら、フランス映画を字幕に頼らず見てはどうですか?

「フランス語学習者にお勧めのフランス映画ベスト10」です。勉強と思って見ると集中しすぎて楽しめなかったり、分からないと気になって先に進めなかったりしますが、肩の力を抜いて見て下さい。ちょっとくらい分からなくったっていいんです。私が選んだポイントは、細かい部分が聞き取れなくても最後まで楽しめたかどうかです。

 

1 ぼくの好きな先生(原題:Etre et Avoir)

内容・・・フランスの田舎の小さな学校に通う3歳から13歳までの13人の生徒達と、彼らを一人で受け持つ退職間近の先生の交流を描いたドキュメンタリー。

お勧めポイント・・・ドキュメンタリーの為、自然なフランス語を聞けるという点で非常にお勧めです。子供が話すシーンが多く、話される内容も難しくない為、理解しやすいです。小さな子供達の演技していない自然な様子を見るだけで、目じりが下がります。特に手を絵具だらけにしたJohan (« Jojo »)に先生が手の洗い方を指導するシーンが、とても微笑ましくて傑作。

 

2 コーラス(原題:Les Choristes )

内容・・・孤児や問題児を集めた寄宿舎にやってきた音楽教師はコーラスを教えることで子供達と心を通わせるようになる。そこで、問題児の一人ピエールが奇跡の「天使の声」を持つことに気づき彼の才能を育てようとする。物語は50年後有名な音楽家に成長したピエールの家にある人物が訪問することで始まる。

お勧めポイント・・・特に華やかな場面が無く、淡々と物語は進んで行くのですが、とても感動的で、見終わった後、心が温かくなります。主人公ピエール役のジャン=バティスト・モニエの大人びた端正な顔立ち、そして彼の天使のボーイソプラノが琴線に響き、何度も鳥肌が立ちました。

 

3 アメリ(原題: Le Fabuleux Destin d’Amélie Poulain)

内容・・・神経質な両親に育てられ内向的になり、妄想することとこっそり悪戯するのが得意になったアメリ。青年ニノに出会って初めて恋をするが・・・

お勧めポイント・・・10回以上見ています。とても勉強になったので1位にしたいところですが、既に多くの方が見ているかもしれないという点で、3位に。また妄想シーンが多いこと、登場人物も多く、場面展開も早いことから、初心者が字幕無しで内容を理解するのは難しいと感じました。でも何度見ても楽しめるので、まず一度字幕で見てから、字幕無しにチャレンジするのが良いかと。

 

4 最強のふたり(原題:Intouchables)

内容・・・頚椎損傷により車いす生活を送る大富豪と介護役として雇われたスラム出身の黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。

感想・・・映画のタイトル通り、この二人がとても魅力的に描かれていて、漫才のようなやりとりに思わずくすっと笑ってしまいます。青年のブラックジョークはキツイけれど、身体障碍者を全く特別扱いしていない青年のまっすぐな性格も感じられ、陰湿に聞こえないところもいいです。

 

5 危険なプロット(原題:Dans la maison)

内容・・・かつて作家を目指していた高校教師ジェルマンは、生徒たちの作文を採点している最中、男子生徒クロードが書いた才能ある文章に目を留める。それは、あるクラスメイトとその家族を皮肉につづったものだった。

お勧めポイント・・・サスペンスの類は内容が少しでも分からないと見続けるのが苦痛ですが、コメディータッチなところもあるせいか、この作品に限っては別でした。文才あふれる学生と彼に翻弄される教師が繰り広げる心理戦にどんどん引き込まれていきます。

 

6 不機嫌なママにメルシィ(原題:Les Garçons et Guillaume, à table !)

内容・・・裕福な家庭に生まれたギョーム・ガリエンヌが女の子のように育った自身の半生をもとに描いた自伝的戯曲を映画化し、自分の子供時代から青年時代までのみならず、母親役まで演じている。

お勧めポイント・・・子供時代と母親役を演じるなんて、無理があると思って最初は見ていたのですが、次第にギョーム・ガリエンヌの芝居の上手さに引き込まれ、違和感なく見れました。また、自分を受け入れられず苦悩していた頃の表情と、好きな女性が現れたことで芽生えた男性として表情が別人のようで驚かされました。

 

7 ぼくを探しに(原題: Attila Marcel)

内容・・・幼い頃に両親を亡くし、そのショックで言葉を話すことができないまま大人になったポール。悪夢に出てくるのは、やさしく美しい母と、野獣のような父の姿。ある日、同じアパルトマンに住むマダムに不思議なハーブティーを飲まされ、子供の頃の記憶がよみがえり・・・。

お勧めポイント・・・絵本の世界に入りこんでしまったかのような可愛いけれど不思議感の漂う映画でした。主人公は話さない上に手話もしていませんが、そこが返って想像を掻き立てられました。

 

8 地上5センチの恋心(原題:Odette toulemonde)

内容・・・夫に早く先立たれ、子育てと仕事に忙しいオデットの唯一の楽しみはお気に入りの作家バルタザールのロマンス小説を読むこと。一方バルタザールは、評論家に作品を酷評された挙句に妻まで寝取られ生きる気力さえ失っていた。そんな彼の元にオデットからのファンレターが届く。

お勧めポイント・・・とにかくカトリーヌ・フロ演じる主人公オデットの年齢を感じさせない可憐さが素敵。娘が無職で変な男を家に連れ込んでいても、息子がゲイでも、明るく朗らかに人生を楽しんでいるところに好感を持てます。

 

9 シュティの地へようこそ(bienvenus chez les ch’tis 日本未公開)

内容・・・“ch’tis”は北フランス(ノール・パ・ド・カレー)の人、またはそこで話されている方言のこと。郵便局長であるフィリップは南の海辺に転勤する為、自分が身体障碍者であると偽り転勤に有利になるように会社に転勤願いを出す。しかし嘘であることがばれ、逆に北に左遷される。

お勧めポイント・・・フランスでの興行収入が一位であるにもかかわらず、日本未公開の作品であるというのが驚きです。フランス人が北フランスに抱いているイメージがユーモラスに描かれていました。北部の方言が強くて聞きづらい所がある反面、フィリップに同僚がパドカレーの方言を教えるシーンなどは発音の勉強になります。ノール・パ・ド・カレーについてはふらんぽんメンバー杏さんの書いた記事「フランス北部ノール・パ・ド・カレにやってくる人は必ず2回泣きます」でも紹介されています。

 

10 大統領の料理人(原題:Les Saveurs du palais)

内容・・・80〜90年代にかけてフランス大統領として活躍したフランソワ・ミッテラン。彼の専属シェフとして雇われた官邸史上唯一の女性料理人の実話を基につづるヒューマンドラマ。

お勧めポイント・・・早口で料理用語もたくさん出てくるため、聞き取るのは難しいですが、内容はシンプルな為、分かりやすいです。ユーモアのあるセリフもたくさん出てくるため、字幕よりも耳で聞いて理解した方が楽しさが倍増します。

投稿者プロフィール

loc-envel
loc-envel
留学したパリで縁あって仏人と結婚。約10年間日本で結婚生活を送った後、2012年にブルターニュへ移住。航空業界・旅行業界での勤務経験を活かし、モン・サン・ミッシェルとレンヌで日本人グループの通訳兼アシスタント業に従事。趣味は彫金、ジェルネイル、教会巡り、自然散策。訪れたブルターニュの教会は50超!?