みなさんはフランス留学と聞いて、どんなイメージを抱きますか?
留学生同士での賑やかパーティー、語学の勉強にアルバイト、現地でのトラブル…
一口にフランス留学と言っても、目的や留学する場所、期間なども異なり千差万別。
そんな時に参考になるのが、実際に留学した人の体験談です。
実はふらんぽねーずの中にも留学経験者が数人いるため、それぞれの経験をもとにした体験記をお届けします!
今回はわたくし、ますこがオルレアン大学に1年間交換留学をした時のお話をご紹介しますね。
1.フランス留学を考えたきっかけ
もともと外国の文化や言語に興味があった私。
大学は国際学部に入学。
必修の第二外国語は「話している人が多くて、なんとなくカッコイイと感じる」というざっくりした理由でフランス語を選択しました。
当時は英語に対する興味の方が勝っており、単位取得のためだけのフランス語だったわけですが…
ある時、教授が「オルレアン大学との交換留学生を募集しているんだが、興味がある人は説明会を開くから来るように」とのお話があったのです。
このとき大学2年のほぼ終わりの時期。
いつか留学したいなと漠然とした憧れを抱いていたため(しかも英語圏を考えていた)、興味本位で説明会に参加。
交換留学生を決めるのには選考もあると聞き、「まぁ自分は無理だな、選考には受かりっこない」と何もする前から諦めモードだったのはいまでもはっきりと覚えています。
でも何もしないで諦めると後悔するな~と思ってダメもとで応募したら、幸運にも選考を通過しオルレアン大学への1年間交換留学の切符を手にしました。
因みに、落ちると思っていたため応募したことすら親は知らず、事後報告…ごめんなさい。
2.渡仏までは留学費用確保と語学力向上のために時間を費やす
まさかまさかで決まった1年間の語学留学。
実は応募した当初はちょっとだけやる気を出して、「万が一受かった時のために」とバイトをガッツリ入れて貯金をしていました。
2月末くらいには結果が出るはずと言われていたのに何も連絡がなく、「こりゃ落ちたな」と思ったワケです。
そして春休みが始まり、なんと貯金したお金を使ってディズニーに行ったりUSJに行ったりと遊びほうけてしまったのです…
バイトばっかりしていた反動…?若気の至り?
一通り派手に遊んだ直後、「留学決まりましたよ!」の連絡。
あっ…。。。お金使っちゃった。。
えぇ、自分の無計画さと見切り発車にものすごく後悔したのは言うまでもありません。。
そこから怒涛のバイトがっつり生活。
フランス語も全くできなかったため、以前ご紹介した単語ペタペタ作戦で語彙力を伸ばそう!とフランス語学習の時間も確保するように。。
でも今思うと、単語よりももっと実用的な『会話』に重点を置いて勉強するべきだったな…
だって、フランスに到着した時はボンジュールとジュマペル(私の名前は)、ケスクセ(これは何)以外まともに話せませんでしたから…
あとは、一緒に留学する友人とノートを1冊購入し、フランス語交換日記をつけていました!
文章を作るだけでも一苦労、相手が書いたことを理解するのも一苦労…
留学が終わるころまで続けていましたが、最初の方のページは意味不明な文章が多く今では良い思い出です。
留学が決まってから実際に渡仏するまでは本当にあっという間で、ぶっちゃけあまり記憶に残っていませんが…
手続きに関しては交換留学だったため、
大学の国際交流課の方や教授が手続き関係を手伝ってくれたため安心でした。
自分でやろうと思ったらとっても大変だったことでしょう…
そして2007年の9月、初めてフランスを訪れたのです。
3.今となっては笑い話…留学中の苦い思い出たち
言葉が話せない…
授業中に先生に「わからなかったら同じ国出身の人に聞かないで考えなさい!」と言われたことがわからなくて、また日本人に聞いて先生を呆れさせたり…
フランス語が話せないことに関する苦い思い出はいっぱいありますが、それよりももっと印象に残っているエピソードをご紹介。
・寮生活1日目、枕はタオル、掛布団の代わりにコート
最初の5日間ほどは交換留学相手のお宅にホームステイをし、そのあとはずっと寮生活。
寮まで車で送ってもらい、無事に到着したところで「あれっ?」と思う出来事が。
リネン類がない。
あーーーー!っと思ったのも時すでに遅し。
実は留学案内の書類には、「寮にはリネン類がないので事前に購入しておくか、ホストファミリーから借りるように」と書いてあったのを思い出す。
時間はすでに夕方。
しかも初めての場所のためどこに行っていいのかわからない。
というか大学まで無事に着けるかどうかもわからないような状況。
その日はおとなしく外出を諦め、タオルを枕にしてコートをかぶって眠りました。。
まだ暖房もついていない時期で、でも朝晩は結構な冷え込みでさむーい一夜を体験。
ま、そんなこともあるよね!(笑)
・手持ちがなくなり、クレジットカードもなぜか使えず!
それなりの現金を持って行ったのですが、なんとここで予想外の展開に。
寮の家賃は銀行口座開設が終わってからでも大丈夫だと聞いていたのに、
「早急に払いなさい、じゃないと退去してもらいます」的な連絡をもらったのです!
(フランス語が全く分からない時だったので、記憶はあいまいですが…)
それで慌てて有り金を集めて家賃やら何やら諸々の諸経費を支払い、手持ちがなくなり…
ま、クレジットカードがあるから引き出せばいっか♪
と思ったら暗証番号を間違えて覚えているという大失態。。
2回間違えた時点で「もうこれはやばい!」と思って慌てて実家に電話。
親にクレジットカード会社と連絡を取ってもらい、暗証番号を確認して何とか解決しましたが…
なぜか「暗証番号はこれしかない!」と信じて疑わなかった私。
これってとても危険ですよね。
これから留学や海外旅行をお考えの方は、必ず暗証番号を確認しておきましょう!
この「お金が引き出せなくて困っている」というのを知っていたホストファミリー。
なんと私がいない時にわざわざアパートまで足を運んで、50ユーロ札を部屋の中に滑り込ませてくれていたという涙ちょちょぎれるエピソードも。
その50ユーロ札があったからこそ、何とか極度の金欠状態を乗り切ることができ、本当に感謝です。
因みにこのホストファミリー、現在も相変わらず仲良くしてくれていて、家族のような存在です。
4.この留学で得た大切なもの
ホストファミリーとの出会い。
彼ら抜きに私の留学経験は語れません。
優しいパパさんママさんと、私の交換留学相手の男の子(私が渡仏し1か月後には日本へ)、そして当時カナダにワーホリ中だったお姉ちゃん+やんちゃなゴールデンレトリバーの4人と一匹の家族。
最初の5日間という短い間のホームステイだったのになぜか私のことを気にかけてくれて、
2週間に1度、週末は彼らの家に遊びに行って寝泊まりするという生活を1年間続けていました。
パパさんママさんは英語が通じず、最初はコミュニケーションを取るのが大変でしたが、
彼らの存在があったからこそフランス語の上達が早かったのも事実です。
彼らともっとスムーズに会話がしたくてオルレアン大学での授業も頑張ったし、
フランス語学習のモチベーションアップにもつながりました。
因みにオルレアン大学での授業ですが、最初にレベル分けテストがあり、その結果に合わせてクラス分けがされます。
授業は会話、読解などの目的別の必修授業のほかに、フランスの美術や音楽といったオプションも選択可能でした。(2007-2008年時点)
交換留学生だけではなく、語学留学のためにオルレアン大学を選んだ人、フランスの大学への入学を目指して語学力を付けようとしている人、また現地ですでに生活している人などさまざまなバックグラウンドの方がいました。
日本にいたら出会うことがなかったさまざまな国出身のさまざまな年齢の人と意見交換する機会もあり自分の視野を広げることの大切さも実感した留学でした。
私の留学体験をざっくりご紹介しましたが、いかがでしたか。
大変なことも楽しいこともある留学ですが、振り返った時に「良い経験だった」と思えたら嬉しいですよね。
ふらんぽんには他にも留学に関する記事を多数アップしていますので、そちらもぜひチェックしてくださいね。
またみなさんの留学体験もお待ちしております♪
投稿者プロフィール

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在仏4年目、フランスど真ん中オーベルニュ地方に住むアラサー女子「ますこ」です。
田舎と自然とおいしい食べ物をこよなく愛すぽっちゃり系。
旅行に料理に音楽に…広く浅く様々なことに興味津々。
人と関わることが大好きです!!
仕事:市関連の短期アルバイト(不定期)、ライティング(旅行、美容から海外取引までジャンルも様々)
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