語学学習が極めて苦手な私、ダリアによるサヴァイバル・フランス語講座の第2弾、今回はいきなり番外編、旅行会話についてです。第1弾のあいさつ編はこちら!
もうすぐ待ちに待ったはじめてのフランス旅行、わっくわく~☆個人旅行だし、フランス語がしゃべれたほうがいいよね。よし!会話集で勉強しよっかな?!
なんてテンション上がってるあなたに冷や水を浴びせます。
旅行会話集の落とし穴
まずですね。たとえば、あなたが郵便局を探しているとしましょう。道行くフランス人に声をかけて、旅行会話の本に載っていた通り、完璧に「郵便局はどこですか」と質問できたとします。
そしたらフランス人があなたの質問に答えますよね。ネイティヴですからそれはそれは流暢なフランス語で。聞き取れますか?
返事が「ここを右」「左」「まっすぐ」だけなら理解できるとしても、
「今は昼休みだから郵便局は閉まってると思うよ」
なんて予期せぬ返事だったら・・・。旅行会話集の落とし穴は、ずばり、想定外の展開に対応できないところです。てゆーかさ。
旅行会話の本って、ダサくね?
指差し会話集とか、持ち歩きたくないですよ。かと言って見た目がオシャレな会話集は実用性に乏しい ※個人の見解です。
え?スマホで見る?パリでスマホ片手に歩いてたら引ったくりにあいますよ。冗談抜きにご注意!
そこで、見た目と実用性を兼ね備えたフランス語の旅行会話集をご紹介~。
引用:http://tricolorparis.com/livres/kawaiifransugo/
可愛いのにスッキリ見やすいデザイン、豊富な用例、お役立ち情報もあって読み物としても楽しめちゃう一冊。しかし、これだけの会話がすらすらできたら、もはや『生活に困らないレベル』。旅行前の付け焼刃では無理だと思う。
むしろ、ある程度フランス語を勉強したことのある人、フランスに長期滞在する人にはめっちゃおススメです。
そこでサヴァイバル・旅行会話講座
Disってばかりでは良くないので、少しは役に立つことも書きます。フランス旅行で必要なフランス語は以下の通りです。
- ボンジュール(こんにちは)
- メルスィ(ありがとう)
- パルドン(すいません)
- オーボワー(さようなら)
もう、この4つでいいんじゃないかな?
え?投げやりになるな?ちがいます。ほんと、この4つで十分なんですよ、旅行なら。
例:ショッピング
お店に入ったら、店員さんの目を見て堂々と大きな声で「ボンジュール」
フランスではあいさつがないとマナー違反。店員さんの態度が(さらに)わるくなります。
その後、店員さんが何か話しかけてきたら、英語にきりかえます。
「見てるだけです」とか、「Sサイズはありますか?」とか。
この時も、はっきりと大きな声で、ゆっくりめに話すのがポイント。たいてい通じます。
お会計が終わったら「メルスィ、オーボワー」とにこやかに立ち去れば、フランス語がしゃべれなくても気持ちよくショッピングできます。
例:レストランの予約
できれば前日、お昼の営業が落ち着く2時ごろに、実際にレストランまで足を運んで直接予約を取るのが理想的。電話はハードル高いです。
ショッピングのときと同様に、ボンジュール以外は英語で。電話と違って、英語のできない店員さんしかいなくても対面で筆談できるから大丈夫。
このとき、感じが悪い対応をされたら・・・。レストランのサービスの質もだいたい予測できます。別の店を探しましょう。
そんなわけで、この方法だとハズレなレストランを予約しちゃって残念な食事になるリスクが回避できるのです。
例:人込みで誰かにぶつかったら
日本みたいに無視しちゃダメです。フランスは、かなり悪そうな人でも、人とぶつかったら「パルドン」て言います。ほんと、頼むから「パルドン」言ってください。間違っても舌打ちしたり相手をにらんだりしないで・・・(こういうことする日本人、老若男女問わずけっこういるんだけど、ほんとに危険だからやめましょう)。
例:ホテルの予約
あのさ。よく旅行会話で、「今日の空き部屋があるかたずねる」って例文ありますけど、フランス語がろくにしゃべれないくせに当日の宿泊先を確保してないって、リスキーにもほどがあります。ネットで予約してください。
おわりに
なんだか最後はちっともフランス語会話じゃなくなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
このサヴァイバル・フランス語講座では、一番リスクの少ない方法で目的を達成することを良しとしております。今回はスムーズに快適に旅行するのが目的なので、あえて「フランス語は使うな」と極論になっちゃってますが、フランスに長期滞在するならフランス語はできなきゃ不便です。次回は「自己紹介の達人を目指せ」。コミュニケーション力UPしてフランス人の友達を作る作戦をお届けします。
投稿者プロフィール

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フランス語・英語通訳案内士。
合計7年間のフランス滞在で、ワーホリ、語学留学、学部留学、美術館でスタージュ、修士号取得、フランス人とPACSなど様々な経験をする。2017年日本に完全帰国し、大阪市在住。得意分野は観光、文化芸術分野。旅と美術館巡りを愛する。そんなダリアの日常ブログはこちら。
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