フランス語, 学び
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【フランス語】その使い方、誤解されるかも?!要注意の単語集!

カタカナ言葉、和製英語がネイティブに通じないというのはよくある話。
今回は、日本で使われている意味と違う!フランスで誤解されそう!な要注意の単語をご紹介します。

「わたし、マッチョな男性が好き~」

まずはこれ、マッチョ macho。
日本だとマッチョは筋肉もりもり(=外見が男らしい)という意味で使うことが多いですが、フランス語だと、筋肉もりもりはmusclé(みゅすくれ)、がっちりしてるは costaud(こすとぉ)。
フランスでマッチョは 男尊女卑 女性差別 男性優位主義者 です。

ただでさえ「従順、おとなしく男に仕える、ゲイシャ」と思われがちな日本人女性。
「マッチョ(男尊女卑)が好き」なんて発言すると、フランス人に「やはり日本女性って・・・」と誤解される可能性大です。

ただ、「強引にぐいぐい来る男性が好き」という意味で使うことは可能。
その場合は「un peu macho」です。女子的にはこのun peuが大事なのです。ちょっとだけマッチョってなんやねん、女に都合良すぎ、と男性陣から苦情が来そうですが(笑。
フランス人とガールズトークしてると、「un peu macho」が好きって女子はけっこう多い。

「わたしってナイーブなの・・・」

日本だと繊細、傷つきやすいという意味で使われるナイーブ、しかしフランス語のnaïf/naïve は、だまされやすいバカ という意味。

ネットのフェイクニュースを信じちゃって拡散してる奴とかに、「あいつ、ナイーブだよね」って悪口言う時に使うような単語です。

なので自称ナイーブは痛い。
そして他の人が落ち込んでいるときに「あなたってナイーブなのね」とか言ってしまうと、ほんとに人間関係に亀裂が入るから要注意。

「彼ってほんとにアンニュイ~」

けだるげ、退廃的、物憂げ、どこか遠くを見つめる眼差し・・・
いや、フランスでもそういう意味で使うこともあります、アンニュイ。
フランソワーズ・サガンの小説とか読んでるとアンニュイennuiってかっこよくて、褒め言葉として使ってみたくなります。
しかし、アンニュイは名詞で、「つまらない、退屈なもの」、
その形容詞であるennuyeux/ennuyeuse は、「退屈な、困った、心配させる」。
ちっともポジティブな意味ではないのです。
褒めたつもりで、貶しているように誤解されたら意味ないですから、人を評価する時に使うのは避けた方が良いかと思われます。

「コラボしよ~」

コラボ商品、コラボレーション(協力、協働)って、日本だと100%ポジティブな意味でしか使いませんが、フランスではほんっとに使わない方が良い単語です。

なぜならば、フランスでcollaborationは、第二次大戦中ナチスがフランスを占領していた時期にナチスに協力した、近代以降最悪の黒歴史を思い出させる単語なのです。
コラボcollabo(協力者)という略称は、フランス語では「裏切り者」と同意語です。
一瞬でフランス人の表情が険しくなりますので、要注意です。

無神経に見えるフランス人達も、他人の評価や言葉のニュアンスにはめちゃくちゃ気を使っています。
ささいな言い間違いが誤解を招いて絶縁されることも・・・。

せっかくできたフランス人友達を傷つけないためにも、知っておいて損はない単語集でした~☆

投稿者プロフィール

ダリア
フランス語・英語通訳案内士。
合計7年間のフランス滞在で、ワーホリ、語学留学、学部留学、美術館でスタージュ、修士号取得、フランス人とPACSなど様々な経験をする。2017年日本に完全帰国し、大阪市在住。得意分野は観光、文化芸術分野。旅と美術館巡りを愛する。そんなダリアの日常ブログはこちら
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