前回のシャンボール城に続いて、今回はロワール古城の中でも、その完成された庭園が有名なヴィランドリー城をご紹介します。4つの愛の庭…ジャルダン・ダムールとは?!
ヴィランドリー城とは
1536年頃に完成した、ルネサンス期にロワール川沿いに建設された大規模な城としては最後を飾るものでした (日本語パンフレットより)
ふーーん、ルネサンスねぇ・・・って、どこがどうルネサンスか分からない未熟者・ダリア。
それはともかくこのお城、フランソワ1世の大蔵大臣であったジャン・ル・ブルトン (Jean le Breton) によって1536年に建てられてから、何回も所有者が変わっています。時にはナントの大商人だったり、ナポレオンの兄弟だったり、その時代に財力と権力を持った人たちのものとなり、ついには忘れられて荒廃しかけたこともありました。
1906年にスペイン系の医師Joachim Carvalloがこの城を購入し、修復に力を注いだおかげで城と庭園は往時の姿を取り戻したそうです。現在の城のオーナーは、このCarvallo医師の子孫。つまり現在ここはプライベート・シャトー、個人の所有なのです。
まずはお城の内部を見学します
豪華な家具やスペイン絵画の装飾、ほぼすべての部屋に生花が飾られてました。
貴族の館だなぁ。。。
写真撮影・ダリア
ヴィランドリー城内部の見所ナンバー1、トルコ天井。
写真撮影・ダリア
城のオーナーが1905年スペインのトレドで購入、極彩色の木組みのパーツ3600個を移設するのに1年かかったそう。この天井、もとは4つあって、残りの3つは現在そのうち三つの天井はそれぞれルーブル美術館とサンフランシスコ、マドリードの美術館に保存されています。
天井を購入するって、スケールでかいです。しかもルーブル美術館級の名品…。
美しい庭園で思いっきりウットリしましょう
びっくり・ウットリするのはまだ早い!
実はこのお城、建物よりも庭園の美しさで有名なのです。
ヴィランドリー城庭園散策、まずはポタジェ(菜園)。
草花は年に2回、植え替えるそうです。
空いてる畑には、なぜかカボチャが置かれていました。
4つの愛の庭・・・ジャルダン・ダムール。
左上 優しい愛
右上 情熱の愛
右下 移り気な愛
左下 悲劇的な愛
ロマンチックですね。。。
こんなロマンチックな庭もあるというのに、公園内のブドウをむしって食ったり、庭の迷路で競争して、はしゃぐ人たちもいたようですが、見学は他の方の迷惑にならないように気をつけましょうね ←ごめんなさい、私らです。
ヴィランドリー城の基本情報
入場料 :庭園 6ユーロ 学生3.50ユーロ/城+庭園 9ユーロ 学生5.0ユーロ
庭園は年中無休、お城は 11月17日~2月8日閉まります(年末・年始のみオープン)
公式URL :www.chateauvillandry.com
投稿者プロフィール

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フランス語・英語通訳案内士。
合計7年間のフランス滞在で、ワーホリ、語学留学、学部留学、美術館でスタージュ、修士号取得、フランス人とPACSなど様々な経験をする。2017年日本に完全帰国し、大阪市在住。得意分野は観光、文化芸術分野。旅と美術館巡りを愛する。そんなダリアの日常ブログはこちら。
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