仕事でモン・サン・ミッシェルに行ってきました。3年前からたびたびここを訪れています。ちょうど島に隣接していた駐車場を廃止し、対岸の2km離れた場所に巨大駐車場が出来、島へのアクセス方法が変わった頃からです。その後島に橋が架けられ、大きく変化していくモン・サン・ミッシェルの姿をずっと見てきました。
みなさんは現在のモン・サン・ミッシェルがどのようになっているかご存知ですか?
昨年7月に新しい橋が完成し、それまで使用されていた防波堤道路も撤去されました。まだその土砂を取り除く作業が行われていますが、道が無くなったことで随分見晴らしが良くなりました。
この日は仕事が早く終了し、天気も素晴らしく良かったので、徒歩で島まで行ってみることにしました。駐車場から島までは片道50分かかります。殆どの人は無料のシャトルバスを利用しノンストップで島に向かっているのですが、実はこれでは良い写真を撮ることが出来ません。
シャトルバス乗り場のある駐車場からはモン・サン・ミッシェルが見えないし、降車場は人で混雑していることも多く、また近すぎて島の全貌が撮れないのです。
対岸の最もモン・サン・ミッシェル寄りの場所にある河口ダム広場で、一旦バスを降りることをお勧めします。シャトルバスの唯一の途中降車場です。河口ダム広場では、腰を下ろして、正面にモン・サン・ミッシェルを臨めます。ここからは周囲の景色を含めたモン・サン・ミッシェルを写真に納めることができます。
登山靴やウォーキングシューズで来ている人を見かけます。みなさん歩く気満々という感じです。私はヒールの無い靴でしたが、仕事用の革靴だった為、ちょっと後悔。さて50分歩けるか・・・・。
写真撮影後また後続のバスに乗ることも出来ますが、足に自信があり時間にも余裕のある方はそのまま歩いて橋を渡ることをお勧めします。橋を渡りながら眺める景色はより一層素晴らしく、バスで素通りするにはもったいないです。また、橋の歩道部分は床が木製で、歩くたびに柔らかな靴音の響き、耳にとても心地良いです。また「孤島に渡る」という気分も味わえます。
有料ですが、馬車で行くことも出来ます。所要時間は25分で、値段は1回5.3€、4歳未満は無料です。子供連れの方にはお勧めです。
橋はゆったりとした弧を描くように架けられていて全長760m、歩道は広く、車道がきっちり分けられていて安全です。
目の前に島が迫ってきました。意外とすぐ着いたという印象でした。
島の入り口にある跳ね橋と、手前はふわふわオムレツで有名な「ラ・メール・プラール」本店。夏に向けてますます賑やかになってきた島内。修道院への道は大渋滞です。
ということで私は観光客のあまり通らない秘密の抜け道から昇ることに・・・。
細い道がたくさんあって迷路のようですが、適当に歩いても意外と大丈夫。上向きの道は修道院に繋がり、下向きの道は島の入り口が参道に繋がっています。
帰りはシャトルバスに乗りました。さすがに革靴で再度50分に挑戦する勇気は無かった。
シャトルバス停留所のすぐ傍にある「ツーリストインフォメーションセンター」の存在に気付かない人が多いのですが、毎回私は立ち寄っています。なぜなら “トイレ” がある!!トイレの少ないフランスで、ここ大事です。皆さん島内にしかないと思っているようで、島内のトイレはいつも長~い行列。ここはすぐ入れる上に真新しくて快適ですよ。
モン・サン・ミッシェルの日本語パンフレットも置いてあるので、島に行く前も寄ってみて下さい。
最後に注意点を一つ。往復ともにシャトルバスを利用したとしても、モン・サン・ミッシェルでは非常に歩きます。階段や坂もたくさんありますので必ず歩きやすい靴で来てください。若い日本女性はかかとの高い靴で来ていることがあり、帰りのバス乗り場で足が痛そうにもぞもぞしている姿よく見ます。
投稿者プロフィール

- 留学したパリで縁あって仏人と結婚。約10年間日本で結婚生活を送った後、2012年にブルターニュへ移住。航空業界・旅行業界での勤務経験を活かし、モン・サン・ミッシェルとレンヌで日本人グループの通訳兼アシスタント業に従事。趣味は彫金、ジェルネイル、教会巡り、自然散策。訪れたブルターニュの教会は50超!?
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