下の写真はレンヌから西に150kmほど行ったところにある小さな村、プレロフ(Plélauff)のノートル・ダム・ドゥ・ラ・クロワ教会(Chapelle Notre dame de la Croix)のジュベです。ブルターニュには、フランスの約6割、20のジュベを持つ教会が残っています。パリに一つしかないジュベがなぜこんなにもブルターニュに集中して残っているのかと言うと、ブルターニュはトリエント公会議の影響を受けない小さな教会が多く存在していたからだそうです。ここのジュベは16世紀に作られたもので、木製の手の込んだ彫刻と、カラフルな絵がとても印象的です。
そしてこちらはChapelle Saint-Fiacre du Faouët(ファウエのサン・フィアクル教会)。15世紀に作られたもので、歴史的建造物としてリストアップされ保護されています。こちらも とってもカラフルで、上部には十字架に架けられたキリストとその両脇に2人の泥棒、そしてその下にアダムとイブを思わせる裸の男女、更にぶら下がるように天使や人、動物の装飾が施されています。ブルターニュの小さな教会は外観はシンプルで目を引かないものでも、中に入ると貴重な遺産が残されているところがたくさんあります。ぜひみなさんも訪れてみて下さい。