フランスの定番観光地とはまた一味違った雰囲気を楽しめる「フランスの最も美しい村」。
近年はフランス国内はもちろん、日本でもその魅力が注目を集めていますね。
私が住む地方にも「フランスの最も美しい村」に登録されたむらがあるとのうわさを耳にし、
先日さっそく行ってきました♪
1.アリエ県唯一の「フランスの最も美しい村」Charrouxシャルー
オーベルニュ地方アリエ県にある唯一の「フランスの最も美しい村」、シャルー。
Siouleシウール川流域の小高い丘の上にあり、周囲は畑や森に囲まれた自然豊かな場所に位置しています。
遠くにはピュイ連峰も見えるため、村そのものだけではなく村からの景色も楽しめるというおまけつき。
パリからは車で約4時間、オーベルニュの中心都市CLERMONT FERRANDクレールモン・フェランからは約1時間ほどです。
2.シャルーの見どころはここだ!
シャルーについてまず目を引くのは、この建造物。
Tour de Guetトゥール・ド・ゲ、監視塔です。
かつては城塞だったシャルー。
当時の名残を現代に伝える建造物です。
昔は刑務所として使われていました。
そしてこの監視塔のすぐ近くにあるのが、サン・ジャン・バプテスト教会。
いかにも古そうな感じが素敵ですよね。
この建物の中でも最も古い部分は12世紀のものだそうです。
…ちなみに、写真を見て「あれっ?」と思った人はいますか?
そう、実は教会のてっぺん、鐘楼部分が一部欠けているんです!
その理由は今も謎に包まれたままなんだとか。
先ほどの写真にもチラッと写っていますが、教会の前にはエッフェル塔らしきアート作品もありましたよ。
教会の入り口は先ほどの写真の左奥にあります。
それでは早速はいってみましょう~♪
小さいながらも趣漂う教会の中。
ステンドグラスから入り込む光が温かく包んでくれます。
入ってすぐ右手側には、マリア様が!
ここの一部分だけゴツゴツとした岩があり、不思議な雰囲気を漂わせていました。
教会を出て次に目指したのは、こちらの鐘楼です。
目指すといっても徒歩1分ほどですが…
Porte de l’Horloge ou Beffroiポルト・ド・ロロロージュ/ベフォワ 時計の門/ベフォワ(鐘楼)
1549年から鳴らされ続けている鐘の音が響くたび、何だか懐かしいような気持ちにさせられます。
鐘楼のアーチを抜けて前進していくと、左手に大時計博物館「Maison des Horloges」があります。
窓の中をのぞき込まないと、そこに博物館があるとはわからない外見。
まるで人ん家。
それもそのはず、個人のコレクションだそうで、16世紀から19世紀までの大時計や掛け時計のメカニズムが展示されています。
こんなに間近で時計の仕組みを見たことがなく、それがまた面白い!
何時間でも滞在したくなるような場所でした。
開館は4月から11月の間ですので、これからの時期に行かれる方は要注意です。
公式HPはこちら
そしてもう一か所、シャルーを代表するミュゼといえば、
「Musée de Charroux et de son canton」シャルー博物館。
実は私たちが行った11月は閉館していたのです…ガックリ。
4月~6月と9月は週末と祝日のみの開館、15時~18時半までで要予約。
7月8月は毎日開館しており、時間は同じく15時~18時半とのこと。
ただフランスですので行く前には必ず確認しておくことをお勧めします!
年によって開館時期を変えたり時間が変更になることもありますので気を付けましょう。
3.何気ない村の風景も美しい!
「フランスの美しい村」の魅力はなんといっても
何気ない日常の風景が美しいこと
ですよね!
例えば…
カラフルな民家や
建造物と花と光のコントラスト…
思わず可愛い!と叫んでしまった井戸…
そして真っ赤に染まったVigne viergeヴィーニュ・ヴィエルジュ。
日本ではアメリカヅタと呼ばれているそうです。
こんな素敵な風景を散歩するだけでじっくり楽しめます。
ゆっくり散歩をしながら、お土産ショッピングなんかもいいですよね。
4.シャルーならではのお土産を手に入れよう♪
先ほどご紹介した鐘楼のすぐ右手前にあるコチラのお店。
La Maison Fructosiaラ・メゾン・フルクトジアというコンフィチュール(ジャム)屋さんです!
ただのジャム屋さんかーとあなどるなかれ!
さまざまな果物を使って作られた膨大な種類のジャムがたっくさん!
しかも…
コレ、全部試食できます!!
ラベンダーアプリコットやチェリーミント、バニラトマトなど今まで聞いたこともないようなジャムもたっぷり。
お時間がある人は公式サイトからジャムの種類をチェックしてみては?
お次は手作りろうそく!
Les Bougies de Charrouxレ・ブジー・ド・シャルー、シャルーのろうそく屋さんです。
香りの元は、香水で有名なグラースのものを使用し、全て手作りで生産されています。
しかも、良く香るのに強すぎない上品さがあって、色もパステル系なのでどんなお部屋にも合わせやすいのが嬉しいですね。
ろうそくは1~2時間付けるだけで十分とのことでしたが、
我が家ではろうそくに火をつけず、そのまま置いています。
火をつけずとも十分お部屋が優しい香りに包まれます。
ちなみに店舗は歴史的建造物に登録された古い建物。(写真撮影禁止とのこと)
あまりの種類の多さについろうそくにくぎ付けになってしまいがちですが、
建物もしっかりチェックしてくださいね。
シャルーには他にも職人手作りのアイテムが手に入る小さなお店がいっぱいあります!
こちらはシャルーマスタードのお店。
見た目もとってもかわいいでしょ?
フランス語が分かる方は看板になんて書いてある文字はスルーしていただいて…(笑)
他にも小物屋さんやシャルー名産のサフランなどもありますので、効率よく廻るのがポイント!
最初に観光案内所、Office de Tourismeに立ち寄ってお店のリストを貰っておくことをおすすめします。
5.おすすめのレストランはLa Table du Prince
旅行の楽しみの一つ、グルメ。
シャルーには飲食店が5店舗ありますが、なかでも義両親一押し&友人の評価も高かったのがこちらのLa Table du Princeラ・ターブル・デュ・プランス。
テーブル数は比較的少ないため、事前に予約をしておきましょう。
店内に昔の井戸が残っていたり、ちょっとしたデコレーションがキュートです。
お店はおそらくシェフの奥様?がサービスを担当しているようで、とっても感じが良く気持ちが良い!
やはりサービスの人の温かさって食事の美味しさにも関わってくるから大切ですよね。
まずは食前酒から。
甘いお酒が好きなので、アペロ用白ワインを。
シャルーの名物サフランを使ったアペリティフも注文しました。
個人的にはちょっと苦手な味でしたが、折角なのでチャレンジしてみては?
こちらは鴨肉とフォアグラのテリーヌ。
左にあるのは玉ねぎの赤ワインコンフィ。サン・プルサンと呼ばれる近くの町の赤ワインを使用しているとのこと。
そしてメイン。
鴨肉の煮込み料理で、これまた美味!
この時点でお腹がいっぱいだったので、チーズではなくフロマージュ・ブランを選択。
そしてデザート、カフェと頂いたわけですが、写真をすっかり忘れてしまいました…すみません。
どれもこれも美味しくて、そして逆に食べすぎてしまい動けなくなるところでした(;´Д`)
シャルーの魅力と見どころをご紹介しましたが、いかがでしたか?
オーベルニュ地方周辺を旅行する機会がある方は是非、シャルーにも足を運んでみてくださいね♪
投稿者プロフィール

-
在仏4年目、フランスど真ん中オーベルニュ地方に住むアラサー女子「ますこ」です。
田舎と自然とおいしい食べ物をこよなく愛すぽっちゃり系。
旅行に料理に音楽に…広く浅く様々なことに興味津々。
人と関わることが大好きです!!
仕事:市関連の短期アルバイト(不定期)、ライティング(旅行、美容から海外取引までジャンルも様々)
ブログはこちら。
最新の投稿
ライフ2020.05.15三十路半ばのヨガ初体験!オンライン美容イベント参加レポ ライフ2020.04.27【コロナウイルス】ロックダウンが1か月延長!大統領演説の後のフランス人たちの反応 フランス語2020.04.08超おススメ!無料で学べるフランス語学習サイト厳選5選 グルメ2019.02.06年末から続く胃袋耐久戦!クリスマス、大晦日、ガレットに続くのは?