15日前に日本から送ってもらった荷物がまだ届きませーーん。もちろん追跡調査してますが、日本を出ていない模様。おーーいどうなってるのー?
さて話は変わりますが、エールフランスは日本就航65周年を迎え、羽田で記念行事が行われた という記事を見かけました。
下の封筒は正にその65年前の1952年11月24日、エールフランスのパリ発羽田行きの第一便で運ばれたもの。
まだ日本航空のパリ線が無かった時ですので、フランスと日本が空の便によって結ばれた記念すべき日に届けられた手紙です。
表にはフランス語で【PARIS-TOKYO 第一便就航 1952年11月24日】、
そして裏には【1952年11月26日 JAPAN TOKYO】のスタンプ。
当時はベイルート、カラチ、サイゴンを経由するルートで、飛行時間は38時間30分、所要時間は約50時間だったそうです。とおおおいーー。
この手紙は主人の亡くなった祖父が親友Fred(フレッド)宛に送ったものです。義祖父もFredもフランスに住んでいました。ではなぜその手紙が日本行きの飛行機に乗せられたのか?そしてどうやってフランスに戻ってきたのか・・・・
それは郵便局留めを使ったからです。
手書きの部分にはMonsieur Fred OOOO(苗字)、その下にはPoste restante Tokio Japonと書かれてあります。“フレッドさんへ 東京 日本 郵便局留め”ということですね。
局留めになったこの手紙は、受取人無しと判断され、差出人であるフランスの義祖父の住所に戻ってきたのです。
通常局留め扱いになったものは数日間郵便局で保管されるのですが、よ~く見るとパリに戻ってきた日は11月29日。日本着後スタンプを押し、そのまま折り返し便に乗せられたのではないかと予測されます。
終戦後まだ間もない頃だったので、国交が回復し就航が相次いだのでしょう。義祖父は同じような方法で、行ったことも知り合いもいない幾つかの国に手紙を出していたようです。
義祖父の遺品には日本以外の国の消印が押された手紙もあったと義母から聞きました。
手紙は封が切られておらず、中を透かしてみると何も入っていないことが分かります。
自分に戻ってくるものですし、封筒に押されるスタンプが重要なので中には何も入れなかったのでしょう。
手紙は3年前義母から譲り受けました。
「これを持っているのに一番ふさわしいのはあなただわ」
という言葉とともに。
じーーーん
義祖父が宛名として名前を借りた(?)フレッドは9年前に亡くなりましたが、義祖父の一番の親友で、私も大好きだった人。
大切な2人の名前が書かれた手紙
中は空っぽだけど、ロマンと思い出がいっぱい詰まった手紙
いつまでも大事にしたいです。
エールフランスの65周年を記念した期間限定セールは本日12月1日まで。
また旅の思い出を募集したプレゼント企画は12月4日が締め切りです。興味のある方はエールフランス日本サイトをご覧ください。
投稿者プロフィール

- 留学したパリで縁あって仏人と結婚。約10年間日本で結婚生活を送った後、2012年にブルターニュへ移住。航空業界・旅行業界での勤務経験を活かし、モン・サン・ミッシェルとレンヌで日本人グループの通訳兼アシスタント業に従事。趣味は彫金、ジェルネイル、教会巡り、自然散策。訪れたブルターニュの教会は50超!?
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