3月からフランスの地でいよいよ働き始めた私。パン屋さん兼カフェの調理スタッフです。
仕事探しにまつわるあれこれもぜひお伝えしたいので、おいおい記事にできればと思っていますが、まずは3か月たったところで、いったい私は何を得たのか?その分何かを失ったのか?振り返ってみたくなり、まとめてみました。
まずは得たものから!
1位から行きます。
普通下位から、って?
いや、何を差し置いても声を大にして言いたいことだから!
第1位:お金!!
何で仕事をしたいと思ったかって、それは社会と関わりが欲しいからでもなく、実践の場で語学を磨きたいからでもなく、単にお金が欲しかったから!!
とりあえず、毎月ある程度のお金が入ってくるというのはやはり安心感があります。
どんな安心感かって、「いざとなったらいつでも日本に帰るチケットを買える安心感!!」
夫には口が裂けても言えませんけど。
ほら、人生何があるか分からないし。
それ以外にも、自分のお金があれば相談なしで夫にプレゼントも買えるし。(って一応とりつくってみる。)
第2位:体力!!
私の仕事は7:30~15:00です。そしてずっと立ちっぱなし。朝は5:20に起きます。
というわけで、最初1か月の物理的な辛さといったら。
体力の衰えをまじまじと見せつけられました。
一日の終わりはホントにへとへとで、甘いものが無性に欲しく、チョコやビスケットを大量に食べる日々。あとヌテラというチョコペーストを塗ったパンとか(爆)
その上、パン屋さん勤務なもので、帰り際にパンオショコラやらクロワッサンやらをもらってしまい、また食べてしまい・・・。
それもそのはず、仕事を始める直前は、週に2回ほど語学学校に通う以外はずーっと家の中にいて、スーパーの買い物以外は外に出ない生活を送っていたわけだから。
(これをありのまま友人に話し、地味さのあまりドン引きされること数あまた)
3か月が経った今では体も慣れ、夕方ヘトヘトになることも無くなったし、癒しのお菓子も全く必要なくなりました。
立ち仕事のお蔭でふくらはぎが大分ムキムキになりましたけどね。
第3位:リアルな対人関係を学ぶ機会
これまで学校の先生か夫とその友人、義理のファミリーくらいしかフランス人との深いかかわりがありませんでしたが、いきなり村々しいパン屋さんに放り込まれたという事態。
同僚、上司(って言うほど固いものじゃないけど)、お客さん達との関わりから、これまで知らなかったフランスのリアルな一面を垣間見るチャンスを得られました。
って、垣間見ている場合じゃなくて、どっぷり浸らざるを得ないんですが。
仕事上の人間関係では日本との違いを思い知らされています。
それにしてもみんな、ずいぶん自己主張が激しいのね。
一番多い発言は、「C’est pas moi」=私じゃない!
これはミスがあったり、おかしな仕上がりになっていたり、道具があるべきところにおいてなかったり・・・というときにシェフが「これやったの誰?」と一番関係してそうな人に聞いたりするんですが、その回答として一番多いものです。
その人のミスにも関わらず。
ものすごい自信満々で、むしろ「誰かがこんなことしちゃって、私も迷惑してるんです」くらいの勢いで「私じゃありません」と言いつつ、自分の仕事がいかに大変かを語り出すのを見ると、素でびっくりするわ。
私は?というと、日本人らしい慎ましさからスタートしたものの、最近色々面倒くさくなってきて彼らと同様、私じゃない!知らない!とペロっと口から出てくるように・・・。
このリズムで日本に帰ったら「外国かぶれ」みたいに思われたりするんだろうか?とふと思った今日この頃です。
と、色々得たものがあり、とても満足しているのですが、失ったものは?というと?
時間?
うーん、確かにフリーダムにのんびりする時間はなくなったけど、有効活用していると考えれば失った、とも違うかな。
気力?
まぁ、平日夜はそこそこ疲れていて、22時過ぎにはベッドに入る生活だけど、お喋りしながら夕ご飯作ったり、語学学校の夜のコースに通ったりできているから、疲れ果ててるってわけでもない。
あれ?得るものばっかり?すごくない!?
と思ったけど、ありました。
それは、きれいな手&体!!
毎日大量の食材を切るから掌の包丁が当たる部分の皮が厚くなったり、重いものを持って動くからついどこかにぶつかってあざが出来ていたり・・・。
寝る時ばかりは良い香りのクリームとかをぬって自分をいたわることでとりあえずしのいでいます。
お金溜まってきたら、ふらんぽん記事でも紹介されたイヴ・ロシェのシリーズで何か買ってみようかな♪
投稿者プロフィール

- ワーホリ、留学を経て仏人の夫と結婚、2012年からコートダジュールの小さな町に住んでいます。地中海生活という華やかな字面とは裏腹に、夫の同僚からは「君たちじいさんばあさんみたい」と評される質素でローカルな暮らし。食べることに情熱を傾ける私と夫、幼稚園児の息子の3人家族。現在はパリ第1大学・通信課程で学びつつ、近い将来翻訳を仕事にすることを目標に修行中です。
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