フランスで仕事を探している皆さんは、どんな条件で絞り込んでいますか?
もちろん出来ればフルタイムのCDI(Contrat à durée indéterminée)、日本で言う正社員。
でもなかなか見つからないのが現実…
私の場合、求職者としての期間が長くなれば長くなるほど落ち込むし自信もなくすし、
完全に負のループにはまっていたのです。
そして私は、CDIを探すのをやめました。
その理由は以下の3つです。
1.CDDからのCDIを狙う
不景気の影響かわかりませんが、フランスではフルタイムのCDIつまり正社員としての雇用よりも、
CDD(Contrat à durée déterminée)契約社員または短期雇用の方が多い印象を受けます。
いきなり正社員として雇うのではなく、一度働き方を見て「良いな」と思った人に正社員としての道があることを告げるというケースも少なくないようです。
現に、知り合いの何人かは「その場しのぎで応募したCDDからCDIへのステップアップ」をしている人もちらほら。
それに一度CDDとして働いていれば、会社の雰囲気や仕事内容もしっかり理解できるし
経営者が適当で給料の支払いが遅れちゃう…なんてトラブルを避けることもできます。
「自分には合わないかも?」と思ったら次を探せばよいのです。
それに、現時点では自分がやりたい仕事の求人がなくても
CDDで職歴を増やせば「フランスでの就労経験」「様々な職場環境での適応能力あり」など
本当にやりたい仕事の求人が見つかった時のアピールポイントにもなります。
気合いを入れてCDIに応募して落ちまくる時のダメージ軽減のためにも
「CDDを繰り返して経験値アップ!」と発想を転換しています。
2.在宅ワークとの両立を目指す
履歴書を何通送っても成果が出ない…
「お祈りメール」、「お祈りレター」すら返ってこない…
そんな時にネットで見つけたのが、在宅ワークの仕事です。
といってもフランスとは一切関係のないお仕事。
(ただし仕事をしているのはフランス国内のため、個人事業主としてフランスで登録しています。)
インターネットが発達した現代だからこそ出来る仕事でもあります。
内容は、99%がウェブライティング関連です。
そして時々思い出したように翻訳の仕事も舞い込んできます。
最初は雀の涙とすらいえないほど単価の低い仕事ばかりでした。
それでも「仕事をしている」という感覚が嬉しかった。
「無職」よりも「全然儲からないけど少し仕事してる」の方が精神安定剤としての効果も絶大でした。
今では様々なクライアントから仕事を貰えるようになり、現地の短期バイトよりも報酬が良いこともあります。
それに、
在宅ワークを通して得られる「日本社会とのつながりを確保できている」という感覚も大切です。
海外にいるとなんだか日本が遠い存在に見えてくる時がありますが
常に日本の企業との取引をしているため、海外にいながら日本人としてのアイデンティティを保てている気がします。
ただ、完全に在宅ワークに移行してしまうと、フランス社会とのつながりが薄くなってしまう気がする…
それに今後、ウェブライターという仕事の位置づけがどう変化していくかも気になるので
安易にライティング一本で仕事を絞るのはリスクが高すぎる。
ということで、日本ともフランスともつながりを常に確保できる「現地の短期アルバイト」+「在宅ワーク」のバランスが私にとっては丁度いいと感じています。
3.明確なビジョンがない
フランスでの学歴がない私。
正社員としてキャリアアップを目指せる仕事を見つけるなら、やはり大学か大学院に入り直した方がベター。
「よし!じゃあ、本当にやりたいことを目指して一から勉強し直そう!」
と思っても、勉強をし直すには時間もお金もかかる。
そのうえ将来的に希望の仕事に就けるという保証は一切ない。
そう思った時、私には「それでもこういう仕事に就きたい!」という明確なビジョンがないことに気付かされました。
「どんな仕事でもいいから社会の一員として働きたい」
「生活のためのお金を稼ぎたい」
そうなると、どうしても目先の短期アルバイトを欲してしまうのです。
そしてあわよくば、アルバイトから正社員としての道が開けたら…という甘い考えから抜けられないのも事実です。
明確なビジョンがないまま、大学に入り直したところで成果が出ることはないでしょう。
結局流されてしまう気がするのです。
お金と時間を無駄遣いするくらいなら、短期アルバイトで経験を積んで、その中から自分に合うものを見つけたい。
そう考えるようになりました。
フランスに住んでいる他の日本人たちの活躍を見ては「こんなに優柔不断なのは私だけじゃないだろうか…」と落ち込みますが
現時点では、この「二足の草鞋」状態を継続しつつ
どちらの仕事もしっかり頑張っていこうと思います。
私がフルタイムCDIを探さない理由をご紹介しましたが、皆さんはどうですか?
ちょっと変わったワークスタイルだということは自分でも認識がありますが
自分に合ったものを自分らしくやっていくことも大切かな、と考えるようになりました。
仕事をしている人、就活真っ最中の人、そしてこれから仕事を探そうか迷っている人も
「こういう考え方もあるんだな」と参考にしてくださいね。
投稿者プロフィール

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在仏4年目、フランスど真ん中オーベルニュ地方に住むアラサー女子「ますこ」です。
田舎と自然とおいしい食べ物をこよなく愛すぽっちゃり系。
旅行に料理に音楽に…広く浅く様々なことに興味津々。
人と関わることが大好きです!!
仕事:市関連の短期アルバイト(不定期)、ライティング(旅行、美容から海外取引までジャンルも様々)
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