みなさまボンジュール!先日より1年分のネタを書き綴り中のドリーです。さ、今日のお題は渡仏後経験した中でもビッグイベントの1つに数えられる、フランスの職業訓練について。
2019年8月の時点で、フランスの失業率は8.5% (日本は2.2%)と発表されています。フランス国民でさえシビアな就業環境の中、言葉もろくに話せない私のような外国人の働き口なんて少数なのは想像に易いですよね。しかしながら、そんな移民の就職を支援する職業訓練プログラムが実在することはご存知でしょうか?
以前マカロンの記事でもブルゴーニュ地方の外国人向け職業訓練について紹介がありましたが、今回は私ドリーが、ブルターニュ地方のFormation Professionnelleについてお話していきます。
概要をざっくり
運営しているのは、ブルターニュを中心に展開しているCLPSという職業訓練校。対象の講座名は、PC FLE(Prestation Compétence Français Langue Étrangère)。Pôle emploiに登録済且つ、求職中の外国人であれば原則誰でも受け入れてもらえます。
期間は合計4.5ヶ月。内、訓練校での授業は12週。企業でのスタージュ (研修) は3週x2回。月〜金/9時〜17時までフルタイム。写真はとある1日の時間割です。
ご覧の通り1週間10コマある内、職業訓練カリキュラム=6、仏語講座=3、フランスの法律や文化についての授業=1といった配分で、色々詰め込んだ日程が組まれています。
クラスメイトはOFIIの語学講座と同じような面々の、スーダン、シリア、エリトリア、チェチェン等の難民もいれば、イギリスやロシア、ブラジル等、配偶者がフランス人という私と似たような境遇のメンバーもいました。
受講給付金がもらえる!
嬉しいことにRégionから毎月給付金が出ます。ただし、金額は人によってマチマチ。事前のオリエンテーションでは、大体300〜650€/月と聞いていて、その差は扶養家族の有無や、前職の会社から職歴証明書を取り寄せられるかが鍵となっていました。
私の場合、前職は日本の会社になるのですが、元同僚に頼んで証明書を発行&フランスまで送ってもらいました。明記する内容は英語で、雇用形態、勤続年数、年収そして責任者の署名があればok。
職歴証明書が取り寄せられず、扶養家族もいないクラスメイトたちは最低200€台だった月もあったようですが、私は最高900€以上もらえた月もありました。今考えてもすごい差なので、もし似たような職業訓練を受けられる方で、職歴によって給付金額が変わる場合は、面倒ですが、以前の勤務先に作成依頼をお忘れなくー!
“やりたい”仕事と、フランスで”出来る”仕事は違う。
さて、肝心の講座内容はと言いますと、フランスにどんな職業があるのかという基礎情報から、自分の適性を知って、適職を見つけて、実際スタージュを通して体験してみよう!といった流れで展開されます。以前記事でネタにしたことのある、「生き甲斐」について考察する時間もありました。
見出しの言葉↑は、担当の指導員が口すっぱく私達に言っていたフレーズです。例えば、自国で建築士や看護士、美容師などの資格を持っていても、フランスでは無効ですし、私のようにマーケティング&コミュニケーションのキャリアがあっても、仏語が堪能でなければ当然フランスでは使い物にならないとか、そういった現実を叩き込まれました。
が!そこで自分の希望を妥協するっていう順応性は持ち合わせていない頑固者ドリー。クラスメイトのほぼ全員が、販売員や飲食店、ガテン系のスタージュ先を当たる一方、私は日本でのキャリアを生かしたい一心で、Web marketingに絞って会社を探し始めます。
担任にはハッキリと「この業界は厳しいかもね。私もその分野に知り合いいないから助けられない。」と忠告ってか予言され、案の定、難航を極めることになります。(笑) さて一体、ドリーのスタージュ探しは今後どうなるのか?次回に続きます。
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投稿者プロフィール

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東京で出会った仏人夫との超スピード婚で渡仏したアラフォー。コロナ禍に紛れて第一子を出産。育児に奮闘しながらキャリア開拓を模索してます。
▶︎地球とお財布に優しい着回し術をIGで発信中 @mmedolly
▶︎フランス生活のリアルをツイッタで呟き中 @mmedolly
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